FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター
FAQ
AIM 内エディタの「式」フィールドに任意の値を設定する方法
ユーザコードで次に示す関数ucvalue()を定義することにより、「代入ジョブステップエディタ」や
「段取り/オペレーションジョブステップエディタ」などの AIM において使用する各エディタの「式」
フィールドに任意の値を設定することが可能です。
(FACTOR/AIM Simulator Tailoring Guide 3.3.4, p.189 参照)
double ucvalue(Case, Expression, Type) /* 「式」フィールドに値を返す関数 */
型 | 引数 | 用途 |
---|---|---|
int | Case | 関数の動作を決定するために使用 |
void* | Expression | エディタ内で指定した式へのポインタ |
char | Type | 引数 Expression の型を表す文字列(省略可) 'R'=double*, 'I'=int*, 'S'=char* と対応 |
次に、関数 ucvalue() の使用例を示します。
なお、この例では簡単のため、引数 Expression および引数 Type を使用していません。
ユーザコード記述例
#include "factor.h"
double ucvalue(int Case, void* Expression, char Type)
{
swith(Case)
{
case 0: /* 引数 Case が `0' の場合 */
return 10.0;
case 1: /* 引数 Case が `1' の場合 */
return -10.0;
default: /* 引数 Case が `0' でも `1' でもない場合 */
return 0.0;
}
}
このように関数 ucvalue() を定義し、AIM において使用する各エディタの「式」フィールドに
UCVALUE(num, exprssion)
と記入します。(FACTOR/AIM モデリングリファレンス 付録 A, p.392, 表 A.5 参照)
ここで、num は AIM における整数型の属性あるいは変数とします。また、第 2 引数は "NULL" 以外のダミー値として、ここでは '0' を使用しています。
この記述を「オペレーションジョブステップエディタ」の「オペレーション時間」フィールドに記述することにより、
各ロードの属性numの値によって異なる処理時間を必要とするオペレーションを定義可能になります。
なお、当然ですが、上記「ユーザコード記述例」における戻り値を、より複雑な計算式に基づいて計算することも可能です。
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