事例 製品

FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター

FAQ

プロセスプランの同期(3)
- 資材とリリースJSを利用したPPの同期 -

質問

部品Aと部品Bを各々別のラインで製造し、部品Aと部品Bが揃った段階で、製品Cの製造を別のラインで開始する、 という工場をモデル化しようと考えています。
部品A、部品B、製品Cをそれぞれ別のプロセスプランで記述しようと思いますが、 "部品が揃ってから、製品の製造を開始する"という条件を表す方法が分かりません。 何か良い方法はありませんか?



答え

今回の例では「部品Aと部品Bの各々が、相手の部品が完成した時に製品Cの製造を開始する」というアクションを起こすわけですから、 "相手の部品の動きを観察すること"と"製品Cの製造を開始すること"が必要となります。
"相手の部品の動きを観察する"ために「資材」を利用し、そして"製品Cの製造を開始する"ために「リリースジョブステップ」を利用します。
具体例として、以下のように問題を設定します。



<部品A>

  • mach1で10分加工すると、完成する。
  • mach1には前バッファwip1が存在する。
  • mach1で加工が終了しても、自分に対応する部品Bが完成するまでは、mach1から下ろす事が出来ない。

<部品B>

  • mach2で10分加工すると、完成する。
  • mach2には前バッファwip2が存在する。
  • mach2で加工が終了しても、自分に対応する部品Aが完成するまでは、mach2から下ろす事が出来ない。

<製品C>

  • 部品A、部品Bが各々一つずつ揃うと、製造指示が出される。
  • mach3で10分加工すると、完成する。
  • mach3には前バッファwip3が存在する。
  • mach3で加工が終了すると製造済み数がカウントアップされる。




この問題に対して、次の要素を定義します。


パーツ
partA, partB, partC … 部品A、部品B、製品Cを表す
デマンドオーダ
dordA, dordB … 部品A、部品Bの製造指示を表す
リリースオーダ
ro_C … 製品Cの製造指示を表す
資 源
mach1, mach2, mach3 … 各々の部品や製品を加工するための設備
wip1, wip2, wip3 … 設備の前バッファ
資 材
matl1, matl2 … 部品A、部品Bの完成状況を監視するためのダミー。初期レベルは0
matl3 … 製品Cの完成数を表示する。初期レベルは0
プロセスプラン
pplan1, pplan2, pplan3 … 部品A、部品B、製品Cの工程表を表す

各々のプロセスプランは以下のような記述をします。




このようにすれば、部品A、部品Bは相手の部品が出来ていなければjs4で待つことになるので、 相手の部品が出来たことによってプロセスプランのjs3で資材補充されると、 js4の待ちから進んで部品Aがjs5のリリースジョブステップに進むことが出来るので、製品Cの製造を始めることが出来ます。



FAQ一覧

■よくある質問

購入前

  1. ライセンスはどのように管理されていますか?
  2. プログラミングのスキルは必要ですか?
  3. 講習会はありますか?
  4. 購入前に使ってみることはできますか?
  5. シミュレーション結果はどのような形式で見られますか?
  6. 保守対象を教えてください
  7. Microsoft Access形式とありますが、Accessは必要ですか?
  8. 関連する書籍は販売されていますか?
  9. どのような業界で適用事例がありますか?
  10. モデルはどのように作るのですか?
  11. アメリカで開発されたと紹介されていますが、 ソフトやマニュアルは英語なのでしょうか?

購入後

  1. 使い方などの問合せ窓口はありますか?
  2. 作成したモデルのバックアップはどのようにすればよいですか?
  3. モデルのバックアップをしておこおうと思うのですが、 ファイルサイズが数十MBと大きくて困っています。
  4. 報告会等のプレゼンテーションの時に アニメーションの動画だけを見せたいのですが、アニメーションの動画ファイルを作成する仕組みはありますか?
  5. 作ったモデル使ったシステムを、色々な部署で使わせたいと思っています。 ライセンスを追加しなければならないのでしょうか?
  6. 他社での活用事例を見てみたいのですが、紹介してもらえますか?
  7. センチネルキーを紛失してしまいました。再発行は可能でしょうか?
  8. 「」というメッセージが出て、AIMが起動しません

■専門的な質問

基本機能解説補足

  1. シーケンスルールと選択ルール
  2. デマンドオーダの納期設定
  3. ユーザ定義の離散、連続分布の定義
  4. 高等搬送JS
  5. コンベア搬送について
  6. 検査JS
  7. 統合/分割JS
  8. バッチ定義、バッチJS
  9. 仕掛りロード
  10. シフト残業設定
  11. 手持ちの図面を利用したアニメーション
  12. モデルデータの保存と読込み

こんなときどうする? -モデル化手法

  1. 資源グループメンバ選択ルール[インデックス]
  2. 資源グループメンバによる加工時間の違い
  3. プロセスプランの同期(1)
  4. プロセスプランの同期(2)
  5. プロセスプランの同期(3)
  6. プロセスプランの同期(4)
  7. 生成JSの利用例
  8. 選択JSの利用例
  9. 後段取りのモデル化方法
  10. 自動倉庫(ASRS)のモデル化方法 4例
  11. 冶具資源を用いたアニメーションテクニック
  12. 工場内の特定の中間倉庫の在庫量を知る方法
  13. 搬送車やAGVの積載時に複数の資源を解放する方法
  14. 空車両の制御
  15. コントロールポイントグループの利用例
  16. パーツ毎の完成数を表示する方法
  17. 一般プールの利用テクニック
  18. バッチJS利用例-高等搬送JS,一般プール
  19. パーツによる処理順の制御テクニック
  20. 納入、出荷スケジュールの利用例

ユーザコードを使用したモデル化

  1. ucrstra-資源ステータスの変化イベント
  2. リリース先ロードへの属性の引渡し方法
  3. 選択JS選択ルール
  4. 故障復旧にオペレータを使用する
  5. JSの続きエディタのジョブステップ選択ルール
  6. ユーザコードからダイアログを表示する方法
  7. AIM内エディタの「式」フィールドに任意の値を設定する方法
  8. Windowsの環境設定

モデル化の検証

  1. 残業を設定していないのに残業したという結果になる
  2. ガントチャートについて
  3. 期間実行、事象ビューア
  4. Visual Studioを利用したデバッグ