FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター
FAQ
後段取りのモデル化方法
質問
現在構築中のモデル中のある機械では、ロードの加工後にそうじや取り外しなどの段取り作業が発生します。 しかし、加工されたロードは、加工後にその機械を占有している必要はなく、次工程へと進みます。 このような 後段取りのモデル化の方法を知りたいのですが。
答え
このように、"後段取りすべき機械での処理終了"などの"あるきっかけ"によって、ロードの動きとは無関係な事象(ロードはその機械での処理終了後は後段取りの動きを関知しない)が発生する場合に、リリースオーダを使って、簡単にモデル化ができます。
以下の例を考えます。
あるロードは機械1での加工終了後に機械2で加工します。しかし機械1はロードの加工が終了する度に、段取り替えが発生します。
このとき、プロセスプランは、ロードの動きを記述するためのpplan1、後段取りを記述するためのpplan2の2つを用意します(図1参照)。
後段取りのためのオーダとして、あらかじめ、"タイプ"を「リリース」にしたリリースオーダを定義します(図2@参照)。
また、このオーダにより発生するロードは、pplan1の実際の製品とは異なるものなので
別のパーツ(part2)を関連づけます。part2のアイコンは"--なし--"とすることをお勧めします。
プロセスプランpplan1では、
まずjs2で時間0で機械2をAllocateする必要があります。
この理由は、機械2での作業時間は発生させずに、
"機械1から次工程に移ることが出来る"という段階にまで
進めるためです。
この状態で、js3で後段取りのためのダミーのオーダをリリースします。
リリースジョブステップでは、リリースすべきオーダを記述すると同時に(図3@参照)、
リリース元のロードが保持している資源(の一部)を
リリース先の(新規)ロードに引き渡すことができます(図3A参照)。
この引き渡しが行われると、リリース元ロードはその引き渡した資源を保持していないことになり、解放する必要がありません。その資源を引き渡された新規ロードは、
リリース先の最初のジョブステップ開始時点で(pplan2のjs1到着時に)すでに機械1を保持していることになります。
よって、このように定義すれば、製品である実ロードは
機械2の加工からプロセスプランを継続でき、
後段取りのためのダミーのロードは
機械1で後段取りする段階からプロセスプランを開始できることになります。
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