FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター
FAQ
自動倉庫(ASRS)のモデル化方法 4例
FACTOR/AIMでASRSをモデル化するには4つの方法が考えられます。どの方法が適当かは、モデルの詳細度によります。 シミュレーションの目的に沿った適切な方法を選択してください。
1番目の方法
最も詳細なモデル化で、シミュレーション分析の主目的がASRSである場合に適していると思われます。
スタッカクレーンをAGVシステムによりモデル化します。製品を格納する棚は、グループとして定義した資源によりモデル化します。
資源グループごとに、これに対応するコントロール・ポイントのグループも定義します。このコントロール・ポイントのグループは、
クレーンが積みおろしを行う物理的な位置を示します。この方法によれば、高い精度の結果を得られますが、
棚をひとつひとつモデル化することになるので、棚数が多い場合は、その定義に非常に手間がかかることになります。
2番目の方法
精度をやや粗くした方法です。
スタッカクレーンを1資源とし、ASRSの棚は複数能力資源(MCR)という一種のプールでモデル化します。
この方法ではASRS内のスペース利用率が時々刻々把握でき、かつ入出庫時にクレーンが利用可能か否かを考慮できます。
しかし、個々の棚に何が入っているかまでは管理できないので、ロードごとのクレーンの正確な移動距離は考慮できません。
移動時間は確率分布により決定することになるでしょう。
3番目の方法
1番目と2番目の方法の中間に位置づけられます。
クレーンはAGVを用いていますが、個々の棚はモデル化しません。この方法では、複数能力資源(MCR)の1ユニットを割り付けた後、
目的コントロール・ポイントをランダムに選択するとします。クレーンがコントロール・ポイント間を移動するので、2番目の方法に比べて、
クレーンの動きをアニメーションで表現できます。
4番目の方法
最も粗い方法です。
シミュレーション分析の主目的が棚の収容能力であり、スタッカクレーンの動きまで詳細にモデル化する必要がない場合、
この方法が適しているといえるでしょう。棚を複数能力資源でモデル化するのは、2番目の方法と同じですが、
ロードが自動倉庫に入庫した時点でMCRの1ユニットを割付け、出庫時に解放するだけとします。
FAQ一覧
■よくある質問
購入前
- ライセンスはどのように管理されていますか?
- プログラミングのスキルは必要ですか?
- 講習会はありますか?
- 購入前に使ってみることはできますか?
- シミュレーション結果はどのような形式で見られますか?
- 保守対象を教えてください
- Microsoft Access形式とありますが、Accessは必要ですか?
- 関連する書籍は販売されていますか?
- どのような業界で適用事例がありますか?
- モデルはどのように作るのですか?
- アメリカで開発されたと紹介されていますが、ソフトやマニュアルは英語なのでしょうか?
購入後
- 使い方などの問合せ窓口はありますか?
- 作成したモデルのバックアップはどのようにすればよいですか?
- モデルのバックアップをしておこおうと思うのですが、 ファイルサイズが数十MBと大きくて困っています。
- 報告会等のプレゼンテーションの時に アニメーションの動画だけを見せたいのですが、アニメーションの動画ファイルを作成する仕組みはありますか?
- 作ったモデル使ったシステムを、色々な部署で使わせたいと思っています。 ライセンスを追加しなければならないのでしょうか?
- 他社での活用事例を見てみたいのですが、紹介してもらえますか?
- センチネルキーを紛失してしまいました。再発行は可能でしょうか?
- 「」というメッセージが出て、AIMが起動しません
■専門的な質問
基本機能解説補足
- シーケンスルールと選択ルール
- デマンドオーダの納期設定
- ユーザ定義の離散、連続分布の定義
- 高等搬送JS
- コンベア搬送について
- 検査JS
- 統合/分割JS
- バッチ定義、バッチJS
- 仕掛りロード
- シフト残業設定
- 手持ちの図面を利用したアニメーション
- モデルデータの保存と読込み
こんなときどうする? -モデル化手法
- 資源グループメンバ選択ルール[インデックス]
- 資源グループメンバによる加工時間の違い
- プロセスプランの同期(1)
- プロセスプランの同期(2)
- プロセスプランの同期(3)
- プロセスプランの同期(4)
- 生成JSの利用例
- 選択JSの利用例
- 後段取りのモデル化方法
- 自動倉庫(ASRS)のモデル化方法 4例
- 冶具資源を用いたアニメーションテクニック
- 工場内の特定の中間倉庫の在庫量を知る方法
- 搬送車やAGVの積載時に複数の資源を解放する方法
- 空車両の制御
- コントロールポイントグループの利用例
- パーツ毎の完成数を表示する方法
- 一般プールの利用テクニック
- バッチJS利用例-高等搬送JS,一般プール
- パーツによる処理順の制御テクニック
- 納入、出荷スケジュールの利用例
ユーザコードを使用したモデル化
- ucrstra-資源ステータスの変化イベント
- リリース先ロードへの属性の引渡し方法
- 選択JS選択ルール
- 故障復旧にオペレータを使用する
- JSの続きエディタのジョブステップ選択ルール
- ユーザコードからダイアログを表示する方法
- AIM内エディタの「式」フィールドに任意の値を設定する方法
- Windowsの環境設定