FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター
FAQ
リリース先ロードへの属性の引渡し方法
(1)資源と元ロードの属性を、リリースするロードに渡す
【方法1】
pplan1から、pplan2へ渡される資源(資源X)が、単一能力資源であれば、ロードの順番が崩されることが
ないので、下記の方法でシンプルに行うことができます。
<オーダ>
pplan1
jsN : オペレーションジョブステップ(資源XをAllocate)
jsN+1 : 代入ジョブステップ(変数var1に、属性attrlを代入)
jsN+2 : リリースジョブステップ(資源Xをpplan2へ付け替える)
pp名 | is名 | タイプ | 内容 |
---|---|---|---|
pplan1 | jsN | オペレーション | 資源XをAllocate |
jsN+1 | 代入 | 変数var1 ← 属性attrl | |
jsN+2 | リリース | リリースオーダ(pplan2で処理)に資源xを引き渡す | |
・・・ | |||
pplan2 | jsN | 代入 | 属性attrl ← 変数var1 |
jsN+1 | オペレーション | 資源XをFreeEnd | |
・・・ |
<リリースオーダ>
pplan2
jsN:代入ジョブステップ(属性attrlに、変数varlを代入)
jsN+1:オペレーションジョブステップ(資源xをFree End)
【方法2】
pplan1からpplan2へ渡される資源が複数能力資源や資源グループで、複数ユニットが同時に占有されることがあれば、
ロードの順番は崩されますので【方法1】は使用できません。その場合、(2)の方法でリリースジョブステップを使用せずに、
ユーザコードでロードの属性を受け渡します。そして、以下の方法で資源の受け渡しを行います。
<オーダ>
pplan1
jsN : オペレーション(資源XをAllocate/Free)
jsN+1 : オペレーション(ユーザコードを呼ぶ)
<newオーダ>
pplan2
jsN : オペレーションジョブステップ(資源XをAllocate/Free)
(注意!) このとき、ユーザコードによって投入されるNewオーダを高プライオリティにセットしておき、
さらに資源Xのシーケンスルールは「プライオリティ(高)」とし、選択ルールは、シーケンス
ルールのままにします。そうすれば資源xを占有する順番が保証されます。
(2)リリースしたい(通常はリリースジョブステップを使う)タイミングで、リリースジョブステップを使わずに
ユーザ定義ルールのなかで関数を使用してリリースして属性値を受け渡す
<AIM側の準備>
プロセスプランで、通常リリースジョブステップを使用するところをオペレーションジョブステップで作成します。
オペレーション時間ルールに11〜39の好きなルール番号を指定します(式欄は0.0のまま)。
以下、ルール番号を20にしたことにして説明致します。
<Cソース>ファイル名の拡張子は .C とすること
#include"factor.h"
double jsst20(int est, LOAD*ldp, JOBSTEP*jsp, void*root);
void ucini1
{
jsdfst(20, jsst20);
}
double jsst20(int est, LOAD*ldp, JOBSTEP*jsp, void*root)
{
LOAD*new;
int x;
new=serlld(sefdor("リリースするオーダ名"), ldp);
x=gtintat(ldp, "属性値名");
stintat(new, "属性値名", x);
return 0.0;
}
関数の解説(Simulator Tailoring Support Function Reference 4章参照)
serlld
オーダをリリースする関数 p300
gtintat
整数型の属性値を読み取る関数 p144
実数型なら、gtrealat p146
文字型なら、gtcharat p142
stintat
整数型の属性値に値を書き込む関数 P350
実数型なら、strealat p355
文字型なら、stcharat p348
sefdor
オーダ名から、オーダのポインタを探す関数 p251
FAQ一覧
■よくある質問
購入前
- ライセンスはどのように管理されていますか?
- プログラミングのスキルは必要ですか?
- 講習会はありますか?
- 購入前に使ってみることはできますか?
- シミュレーション結果はどのような形式で見られますか?
- 保守対象を教えてください
- Microsoft Access形式とありますが、Accessは必要ですか?
- 関連する書籍は販売されていますか?
- どのような業界で適用事例がありますか?
- モデルはどのように作るのですか?
- アメリカで開発されたと紹介されていますが、 ソフトやマニュアルは英語なのでしょうか?
購入後
- 使い方などの問合せ窓口はありますか?
- 作成したモデルのバックアップはどのようにすればよいですか?
- モデルのバックアップをしておこおうと思うのですが、 ファイルサイズが数十MBと大きくて困っています。
- 報告会等のプレゼンテーションの時に アニメーションの動画だけを見せたいのですが、アニメーションの動画ファイルを作成する仕組みはありますか?
- 作ったモデル使ったシステムを、色々な部署で使わせたいと思っています。 ライセンスを追加しなければならないのでしょうか?
- 他社での活用事例を見てみたいのですが、紹介してもらえますか?
- センチネルキーを紛失してしまいました。再発行は可能でしょうか?
- 「」というメッセージが出て、AIMが起動しません
■専門的な質問
基本機能解説補足
- シーケンスルールと選択ルール
- デマンドオーダの納期設定
- ユーザ定義の離散、連続分布の定義
- 高等搬送JS
- コンベア搬送について
- 検査JS
- 統合/分割JS
- バッチ定義、バッチJS
- 仕掛りロード
- シフト残業設定
- 手持ちの図面を利用したアニメーション
- モデルデータの保存と読込み
こんなときどうする? -モデル化手法
- 資源グループメンバ選択ルール[インデックス]
- 資源グループメンバによる加工時間の違い
- プロセスプランの同期(1)
- プロセスプランの同期(2)
- プロセスプランの同期(3)
- プロセスプランの同期(4)
- 生成JSの利用例
- 選択JSの利用例
- 後段取りのモデル化方法
- 自動倉庫(ASRS)のモデル化方法 4例
- 冶具資源を用いたアニメーションテクニック
- 工場内の特定の中間倉庫の在庫量を知る方法
- 搬送車やAGVの積載時に複数の資源を解放する方法
- 空車両の制御
- コントロールポイントグループの利用例
- パーツ毎の完成数を表示する方法
- 一般プールの利用テクニック
- バッチJS利用例-高等搬送JS,一般プール
- パーツによる処理順の制御テクニック
- 納入、出荷スケジュールの利用例
ユーザコードを使用したモデル化
- ucrstra-資源ステータスの変化イベント
- リリース先ロードへの属性の引渡し方法
- 選択JS選択ルール
- 故障復旧にオペレータを使用する
- JSの続きエディタのジョブステップ選択ルール
- ユーザコードからダイアログを表示する方法
- AIM内エディタの「式」フィールドに任意の値を設定する方法
- Windowsの環境設定