FACTOR/AIM 生産物流シミュレーター
FAQ
プロセスプランの同期(2)
質問
私たちの工場では、2種類の品種A、Bを製造していますが、 A、Bそれぞれを工程の前半はライン1、ライン2の別々のラインで、工程の後半は共通のラインのライン3 で加工しています。 そこで本来ならば、製品Aに関するプロセスプランをライン1とライン3をあわせたもので1本、 製品Bに関するプロセスプランをライン2とライン3をあわせたもので1本、合計2本のプロセスプランを作成するのでしょうが、 ライン3に関する修正や変更が起きるたびに プロセスプランを2本修正することになります。 このやり方だと、手間がかかる上につまらないミスを起こしかねません。 2品種ともライン3を通過するのですから、 その部分だけひとつのプロセスプランとして定義したいのですが、 何か良い方法はありませんか?
答え
このような場合にはオーダをリリース(投入)する機能を持つ、「リリースジョブステップ」を用いてモデル化するという手法があります。
リリースジョブステップとはそのジョブステップにロードが到着したタイミングで オーダを発生させる機能のものです。
AIMで用意されているオーダには、「オーダ」「デマンド」「プル」「リリース」の4種類がありますが、
ここでリリースされるオーダは「リリース」であり、リリースジョブステップが実行されるたびにオーダをリリースする機能のものです。
したがって、あるプロセスプランをリリースジョブステップで終了して、
そのリリースジョブステップでリリースしたリリースオーダが別のプロセスプランを実行すれば、
実際には1つの製品の流れを二つのオーダに使用して二つのプロセスプランで定義されていても
あたかも1つのオーダが一系統のライン上を流れているように扱うことができます。
今回の例では、まずはじめにライン1に対応するプロセスプランpplan1とライン2に
対応するpplan2、そしてライン3に対応するpplan3を作ります。
次に、リリースすべきオーダとして、pplan1からpplan3へリリースされるorder1、
pplan2からpplan3へリリースされるorder2の2つのリリースオーダを定義します。
リリースオーダは、オーダを定義するときのオーダ定義エディタの中で、
「タイプ」グループの「リリース」というラジオボタンをチェックすることで作成できます。
そして、リリースされる先のプロセスプランを指定するために、そのエディタ上の「パーツ」の欄には製品A(またはB)に用いているパーツを指定し、
「プロセスプラン」の欄にpplan3を指定します(図2参照)。
最後に、オーダをリリースしてプロセスプランの引継ぎを行うために,pplan1とpplan2の最後にリリースジョブステップを加えます。
そして、リリースすべきオーダとして,リリースジョブステップエディタの中ほどにある「投入」グループの「オーダ」の欄に、作成したリリースオーダ名を入力します(図3参照)。
このように「リリースジョブステップ」を用いることによって、プロセスプランの定義を重複させないことが出来ます。 このやり方は、モデル定義を行った後で、共通部分の変更や修正が頻繁に起こると考えられる場合に、特に効果的です。
FAQ一覧
■よくある質問
購入前
- ライセンスはどのように管理されていますか?
- プログラミングのスキルは必要ですか?
- 講習会はありますか?
- 購入前に使ってみることはできますか?
- シミュレーション結果はどのような形式で見られますか?
- 保守対象を教えてください
- Microsoft Access形式とありますが、Accessは必要ですか?
- 関連する書籍は販売されていますか?
- どのような業界で適用事例がありますか?
- モデルはどのように作るのですか?
- アメリカで開発されたと紹介されていますが、 ソフトやマニュアルは英語なのでしょうか?
購入後
- 使い方などの問合せ窓口はありますか?
- 作成したモデルのバックアップはどのようにすればよいですか?
- モデルのバックアップをしておこおうと思うのですが、 ファイルサイズが数十MBと大きくて困っています。
- 報告会等のプレゼンテーションの時に アニメーションの動画だけを見せたいのですが、アニメーションの動画ファイルを作成する仕組みはありますか?
- 作ったモデル使ったシステムを、色々な部署で使わせたいと思っています。 ライセンスを追加しなければならないのでしょうか?
- 他社での活用事例を見てみたいのですが、紹介してもらえますか?
- センチネルキーを紛失してしまいました。再発行は可能でしょうか?
- 「」というメッセージが出て、AIMが起動しません
■専門的な質問
基本機能解説補足
- シーケンスルールと選択ルール
- デマンドオーダの納期設定
- ユーザ定義の離散、連続分布の定義
- 高等搬送JS
- コンベア搬送について
- 検査JS
- 統合/分割JS
- バッチ定義、バッチJS
- 仕掛りロード
- シフト残業設定
- 手持ちの図面を利用したアニメーション
- モデルデータの保存と読込み
こんなときどうする? -モデル化手法
- 資源グループメンバ選択ルール[インデックス]
- 資源グループメンバによる加工時間の違い
- プロセスプランの同期(1)
- プロセスプランの同期(2)
- プロセスプランの同期(3)
- プロセスプランの同期(4)
- 生成JSの利用例
- 選択JSの利用例
- 後段取りのモデル化方法
- 自動倉庫(ASRS)のモデル化方法 4例
- 冶具資源を用いたアニメーションテクニック
- 工場内の特定の中間倉庫の在庫量を知る方法
- 搬送車やAGVの積載時に複数の資源を解放する方法
- 空車両の制御
- コントロールポイントグループの利用例
- パーツ毎の完成数を表示する方法
- 一般プールの利用テクニック
- バッチJS利用例-高等搬送JS,一般プール
- パーツによる処理順の制御テクニック
- 納入、出荷スケジュールの利用例
ユーザコードを使用したモデル化
- ucrstra-資源ステータスの変化イベント
- リリース先ロードへの属性の引渡し方法
- 選択JS選択ルール
- 故障復旧にオペレータを使用する
- JSの続きエディタのジョブステップ選択ルール
- ユーザコードからダイアログを表示する方法
- AIM内エディタの「式」フィールドに任意の値を設定する方法
- Windowsの環境設定