RESP-D 設計・解析機能の特徴
設計と解析的検討を一貫して扱うことで、整合性を保ちながらパラメータスタディを効率的に行うことができます。また、豊富な経験に基づく設計支援機能の充実が、高度な設計・解析を支えます。
構造計算・構造解析
- 許容応力度法による構造計算に対応し、荷重拾い等準備計算、応力計算、断面算定を実施し、構造計算書を作成
- 荷重増分解析での保有水平耐力計算、部材余裕度計算に対応
- 荷重増分解析の加力方向はXY正負の他に、指定角度方向へも可能
- 水平・上下の3成分地震波入力の指定による弾塑性立体振動解析が可能
- 水平上下地震波の同時入力解析にも対応
- 柱のM-Nインタラクションモデルはファイバー断面モデルを採用し、2軸曲げ柱に対して妥当性の高い解析が可能
- 非剛床・多剛床の静的・動的解析が可能
- 非剛床においては、床スラブの平面応力要素によるモデル化が可能
- 多剛床解析においては、剛床グループ(タワー)ごとの外力設定により、静的解析、復元力特性のモデル化に対応し、マルチタワーの質点系振動解析にも対応
- 施工段階解析機能
- 中間層免震を含む免震モデルの解析が可能
- 免震装置の引張非線形に対応
- 質点系振動解析モデルの作成においては、荷重変形曲線とのフィッティングを随時確認しながら復元力特性を設定可能
- 位相差入力解析に対応
- 架構設計変形時での終局検定を支援
- 靱性保証型設計指針による検定機能(RC柱・大梁)
- 杭および杭の曲げ戻しを考慮した基礎梁の設計が可能
免震層の設計支援機能
- 免制振装置の特性変動を考慮したケースも1つのデータで管理可能
- 免震層設計機能として、推奨長期軸力による免震装置自動選定、簡易偏心率のリアルタイム計算(微小変形時/レベル1変形時/レベル2変形時)、実行固有周期計算(微小変形時/レベル1変形時/レベル2変形時)を行い、免震部材の配置検討を支援
- 免震部材の面圧検定図を出力
- 免震層におけるP-Δ効果を考慮した上下梁の設計に対応
- 立体振動解析をベースにしながら、検討対象に合わせて計算負荷を減らす工夫として、免震層ねじれ考慮モデル、免震層+上部ねじれ考慮質点系モデルの検討も可能
制振設計支援機能
- 実際の設計通りの配置で立体モデルを作成し検討を行うことができるため、質点系モデルでは考慮できない周辺部材の影響を評価可能
- 質点モデル作成における、部材別せん断力集計機能
- 曲げせん断分離モデルに対応し、塔状比の大きな建物の質点系モデル検討におけるダンパー評価を支援
- 「パッシブ制振構造設計・施工マニュアル」における、状態N、状態R解析による付加系モデル作成機能に対応し、間柱ダンパーをもつ制振構造の質点系モデル検討を支援
- 回転慣性質量ダンパーの設計支援機能により、周辺部材の設計を効率化