軸力項の剛性低下倍率に値を入れると、軸力も剛性低下します。 その場合、北極(圧縮軸耐力)、南極(引張軸耐力)到達時には、入力した剛性低下倍率に、赤道(曲げ最大耐力時軸力)到達時には、剛性低下倍率1.0になるように曲線次数から、補間しています。
上記の方法は、硬化則、流れ則に従うようなロジックなのですが、通常はご指摘の通り、軸剛性の損失はほぼないと想定して剛性低下倍率1.0を入力しています。質量(*LMAS)は、節点荷重には換算されませんのでご注意下さい。
動的解析において、自重を外力(固定荷重)として鉛直方向に載荷する場合には「*REFR」を用います。 「*REFR」で指定した節点荷重は、振動解析前に静的荷重として載荷され、振動解析中は常に載荷された状態となります。
「*MSTR 3」の場合、初期の材料剛性と質量で固有値解析を行います。
「*MSTR 2 ・・・ INST 1」の場合、常時荷重などを載荷した状態から固有値解析を行います。
この場合、幾何学的非線形(DEFM 2)を考慮すると幾何剛性を考慮した固有値解析が可能です。 「ISEP N」を指定すると、初期荷重を段階的に作用させます。 初期荷重載荷時に部材が剛性変更することが明確な場合に有効です。