STAN／3D は、構造計画研究所が 1960年代初期に大型コンピュータ上で開発し、構造設計や解析コンサルティング実務に使用してきた実績のある三次元骨組構造解析ソフトウエアをベースに、パソコン向けに開発したソフトウェア・パッケージです。

三次元任意形状フレームモデルの静的・弾性応力の解析機能を、多分野に応用できる汎用性の高さが特徴です。形状に関する制限は無く、一般の建築構造物はもちろん、ドーム・鉄塔・橋梁・プラントなどの特殊な構造物、工作物の解析まで、その威力を発揮しています。

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STAN/3D の「３次元応力解析」

1. フレームモデル限定の静的・弾性 応力解析
   • 扱える要素タイプは梁要素（直線で定義される要素）のみ。面要素、ソリッド要素は扱えません。
     （Ver.10より平面応力要素を追加）
   • メッシュ割で要素を細かく分割する有限要素法の解析機能はありません。
   • 動的解析、非線形解析の機能はありません。
2. 任意の位置に設定した節点を結んでフレーム要素を定義－形状の制限は無し
3. CAD 的操作（モデル図を複写・移動・削除）によるモデルの作成
4. 材料定義は物性の各定数（ヤング率、せん断弾性係数、ポアソン比）を設定
5. 要素の断面性能は、寸法による定義か、断面性能の各定数を直接設定
6. 扱える外力は、節点荷重・部材荷重・CMQ荷重・強制変位・温度荷重・自重
7. 解析結果の出力内容は、全節点の変位量および回転角（6自由度）と、全部材の応力（軸力・せん断力×2・モーメント×3）
8. 解析結果の出力形式は、テキストによるリスト形式と、応力図による図化形式

計算機能について

1. 境界条件は各節点の 3次元 6自由度（XYZ-変形、XYZ-軸回転）において設定可能
2. 傾斜ローラーによる任意方向の拘束が可能（境界条件）部材に分布したバネによる拘束が可能
   
3. 部材に分布したバネによる拘束が可能
4. 剛・ピン・バネによる、部材どうしの結合が可能（材端条件）
5. 剛域・せん断変形・軸変形を考慮した解析
6. 同一変位・剛床変位の設定が可能
7. 壁エレメント部材による、耐震壁のモデル化が可能（フレーム置換）
8. 引張材（圧縮時の剛性無し）および圧縮材の設定が可能
9. 節点荷重、部材荷重の方向について
   
10. 強制変位による解析が可能
11. 基礎の浮き上りを考慮した解析が可能
12. 不安定モデルの変形図作成機能 → 強制解析により、不安定の原因を解明する糸口を提示
13. 入力ファイル、および解析結果ファイルはテキスト形式
14. 制限事項