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RESP ニュース Vol.114

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構造計画研究所 RESP News  Vol.114       2019/2/1
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[ 目次 ]――――――――――――――――――――――――――――――
1.各種パッケージのお知らせ
2.セミナー開催のお知らせ
3.RESPセミナー2018開催報告
4.あとがき

[1]―――――――――――――――――――――――――――――――
各種パッケージのお知らせ

◆◇◆ RESP-D ◆◇◆

Ver.3.7.0.0をリリースしました。
主な機能追加は以下になります。

(解析モデル)
・壁付大梁の剛性倍率を指定できるようにしました。
・コンクリートの引張耐力を設定できるようにしました。

(免震)
・面圧検定詳細グラフを支承材ごとに作成する機能を追加しました。
・面圧検定について静的結果を用いて検討できる機能を追加しました。
・免震層上下大梁の付加モーメントを加力方向ごとにCSV出力できるようにしました。

(計算書出力)
・全振動解析ケースから加速度、速度、変位の最大値を表示する機能を追加しました。
・上下動用分割された大梁の応答表示方法を選択できるようにしました。

(CSV出力)
・終局強度CSV出力に対応しました。
・幅厚比のCSV出力に対応しました。

(ファイル出力)
・修正Penzienモデルのエクスポート機能に対応しました
(本機能は研究目的機能です。十分に検証されたモデルではありません)。

(オプション)
・杭オプションを更新しました。 


◆◇◆ RESP-MX ◆◇◆

[Ver.1.0.2]~[Ver.1.0.5](2019/1/16)までの
主な機能追加は以下になります。
・制振装置の支持剛性設定を追加
・制振装置を多数追加
・免震装置にRDTを追加
・プロジェクトの名前を変更時に結果グラフの組合せを引き継ぐように変更
その他の修正点についてはダウンロードサイトの詳細からご確認ください。


[2]――――――――――――――――――――――――――――――――
セミナー開催のお知らせ

【免震検討体験セミナー】
免震建物を構造設計する際の検討についてのセミナーです。
免震構造の特徴を押さえ、質点系のモデル化や立体振動解析でのポイントを
解説します。
また、免震建物の基本検討を弊社振動解析ソフト(RESP-D)を使用して演習し
ていただきます。

 日 時:平成31年2月8日(金)13:30 ~ 17:00
 場 所:(株)構造計画研究所 本所新館
 受講料:無料
 主 催:建築構造工学部
ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。是非ご受講ください。

詳細はセミナー情報をご確認ください。


【免震検討体験セミナー(中級)】

免震建物を構造設計する際の検討についてのセミナーです。
セットバックした中間層免震建物を題材とした演習を行います。
演習では弊社振動解析ソフト(RESP-D)を使用致します。

 日 時:平成31年3月5日(火)13:30 ~ 17:00
 場 所:(株)構造計画研究所 本所新館
 受講料:15000円(保守ユーザ様は無料)
 主 催:建築構造工学部

このセミナーは、基本的な免震構造を理解し、RESP-Dの基本的な操作ができる
ことを前提としております。
RESP保守ユーザ様は無料でご参加いただけます。是非ご受講ください。

詳細はセミナー情報をご確認ください。


[3]―――――――――――――――――――――――――――――――
RESPセミナー2018開催報告

◆◇◆  RESPセミナー2018まとめにかえて  ◆◇◆

○近年のRESPセミナーテーマ
 2014年は免震・制震装置の新製品が多く発表され、それらの特性を組み込ん
だRESPシリーズをリリースしたことから、最新の免震・制震装置の特長と採用
時の注意点について、10社を超えるメーカーに発表いただきました。
 2015年は緊急輸送道路沿道建築物耐震化推進政策の影響もあり、建設会社に
よる制震補強工法の開発が活発に行われ、RESPシリーズにも各種制震補強用の
機能が強化されたことにより、RESPユーザでもある建設会社各社より制震補強
工法の特長と実施例について説明いただきました。
 2016年は国土交通省より長周期通知が発表され、入力地震動の作成方法、建
物躯体や免制震装置の長時間の繰返し変形による特性変化の考え方を主に最近
の関連研究にもとづき発表いただきました。
 翌2017年も引き続き長周期地震動をテーマとしましたが、前年が技術に重き
を置いたことに対し、構造性能の行政的な審査・性能評価について、一般財団
法人日本建築センターと任意評定を取得した各免震装置メーカーに説明をいた
だきました。昨今、制度に反した不正が問題となり、実現象・技術とともに、
社会ルールの理解も重要と考えてのテーマ設定でした。

○今回のテーマ設定
 RESPが対象とする超高層や免震など、上部構造の設計に時刻歴解析を適用す
る建築において、杭基礎の設計には応答変位法が一般的に用いられていますが、
2019年度に予定されている日本建築学会基礎構造設計指針の改定で基礎構造の
終局検討方法が見直される案が発表されました。これを受けて、今回のRESPセ
ミナーは前年までのテーマであった動的問題ではなく、杭基礎構造の最新情報
をテーマとしました。
 セミナー開催日程については、関係学会、協会、業界で構造関連の講習会等
がないことを確認し、調整しておりますが、本セミナー開催日決定後、同日に
他所でも杭の講習会が開催されることに気づきました。そのような状況かつ年
末の多忙な時期にもかかわらず定員を越える参加をいただき大変感謝いたしま
す。

○発表を聞いて
 安達先生の「建築基礎構造の動向」は建築基礎構造設計規準初版からの変遷
について要点をわかりやすく説明いただきました。5歳で新潟地震を経験し
た者としては、スライドにもありました河岸町アパートの転倒の映像は、昭和
大橋の落橋とともに長く記憶に残っています。古藤田先生のお名前をひさびさ
に耳にし、古藤田先生が授業で液状化について日本で初めて紹介したのがご自
身であると話されていたことを思い出しました。最近ではAIや自動設計などの
取り組みが進んでおりますが、規準や指針の意図する本質が何かを知ることは
基本であり、たいへん有益な内容でした。2019年改定についても公表できない
情報もあるなか、貴重なお話しをいただき、感謝いたします。
 続いての安達先生の「エネルギーの釣り合いに基づく液状化地盤の沈下予測」
は一転して、最近の研究についてのご発表でした。実現象を予測する理論をエ
ネルギー法の適用で構築し、高い精度で整合・再現できていることに目を見張
りました。エネルギー法を提唱された秋山先生がこの成果を見て悔しがったと
の話が印象的でした。
 法令、告示までの強制力はないにせよ、ルールとなる規準・指針の話題と、
興味をひかれる研究の話題両方を提供いただいたことはうれしい限りです。
 当社ベテラン実務者からは「杭基礎設計における課題と相互作用解析」と題
して、日常的に杭基礎の設計・解析にたずさわっている立場からの課題提示と
解決事例の紹介、悩み事の共有を行いました。コメント、アドバイス等いただ
ければありがたく思います。
 三谷セキサン様からは「既製杭ICT技術の動向と施工上の留意点」はIoTなど
最近のICT技術を施工に適用することで、品質向上、施工の適正性を確保する
事例を紹介いただきました。建材製造や施工の不正により、スキルを持った設
計者が施工済の建物の再検証や設計途中での手戻りに時間をとられることは社
会的な損失ですが、説明いただいたような方法によりそのようなことが防げれ
ば業界としての信頼感、安心感が高まるものと思います。
 日本コンクリート工業様の「最近の既製コンクリート杭の話題」は杭の高性
能化の取り組みを紹介いただきました。2次設計の考え方、設計例、など参考
になるものと思います。
今後とも皆様からご意見を頂戴しながらより良いセミナーを開催してまいりた
いと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。


[4]―――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき(RESP担当者近況)

年末に風邪で寝込んでしまいました。出張や納期が多くて、働き方改革に逆行
してたからかなぁ。頭痛・発熱・喉の痛みに加えて体も痛く、過去に経験の無
い症状にインフルエンザを予感しつつ医者に診てもらうと、「あぁ、それは老
化です」とバッサリ。
自分では新耐震建物のつもりが、耐震診断でIs値=0.2以下を宣告されたような
ガッカリ感。「今はいいお薬がありますからね」ですって。
冷えるこの時期、風邪など召されませぬようご自愛ください(Y.Y.)。


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         発信:株式会社 構造計画研究所 建築構造工学部
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