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RESP ニュース Vol.90

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構造計画研究所RESP/STANニュースVol.90 2014/9/24
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[目次]――――――――――――――――――――――――――――――
1.各種パッケージのお知らせ
2.近日開催のセミナーのお知らせ
3.【技術トピック】新しい空間創りに親しむ膜構造
4.あとがき

[1]―――――――――――――――――――――――――――――――
各種パッケージのお知らせ

<RESP-D>

 RESP-Dに関するユーザアンケートを行っています。
ご回答いただいた方にはQuoカード(1,000円)を差し上げてお
りますのでどうぞご協力ください。

最新のリリース版としてVer.2.10.2.0がリリースされました。
Ver.2.10.0.0からの主な機能追加は以下の通りです。

 ・小梁の特殊荷重に 対応。
 ・断面検定表、終局検定表のCSV出力に対応。
 ・RC柱の曲げ許容応力度について二軸曲げに対応。
 ・質点間ばねのせん断力個別集計に対応。
 ・ファイバーの塑性率計算方法で「重み付平均塑性率」を選択可
  能に。
 ・終局検定を行っていない部材の終局時応力 CSV出力に対応。
 ・すべり支承の摩擦係数直接入力機能に対応。
 ・αy計算方法のスイッチを追加。
 ・片持ちスラブの協力幅考慮をスイッチによって考慮できるよう
  に対応。
 ・大梁1/4位置の検定値CSV出力に対応。
 ・柱のMNインタラクションCSV出力機能を追加。 
 ・指定階の層間変位CSV出力機能を追加。 
 ・立体振動解析を行った際、振動解析ケース設定の指定角度での
  最大応答値を集計機能。 
 ・層エネルギー、部材別層エネルギーのCSV出力機能追加。 
 ・大梁の終始端種類で中央断面を端部に設定できるように機能追加。 
 ・せん断破壊発生ステップCSV出力機能追加。 
 ・質点系モデルのQ-δ曲線(曲げ変形分を除いたもの)のCSV
  出力機能追加。 
 ・状態N、状態R解析機能、付加剛性付き間柱ダンパー串団子モ
  デル作成機能追加。
 ・日鐵住金建材株式会社UBCR365に対応。 
 ・履歴制振ブレースの層時刻歴出力指定機能追加。 
 ・大梁の外端、内端表示機能追加。 
 ・オイレス工業LRBの履歴則を「歪み依存TriLinear」と
  「LRB統一型」から選択可能に機能追加。 

【重要】パッケージ管理担当の方へ
Ver.2.10.0.0からネットワークライセンスに代わってWeb認証を開始
しています。
ネットワークライセンスはまもなく廃止予定ですので、もしWeb認証
の登録が完了していない場合はお早めに登録していただきます
よう、よろしくお願い申し上げます。


<STAN>
現在、開発チームではバージョン11のリリースに向け作業を進めて
います。バージョン11で搭載される主な機能は以下となります。

 ・Windows8.1対応
 ・木造を想定した数量集計機能の強化
 ・CGソフト用形状ファイルの出力

上記以外にも、平面応力要素(非適合)や板曲げ要素などの計算機
能の追加、Web認証版の利便性向上などを行っています。

近々、皆様にご提供できるようになるかと思いますのでご期待くだ
さい。

STAN HP→http://www4.kke.co.jp/stan/


[2]―――――――――――――――――――――――――――――――
近日開催のセミナーのお知らせ

□ 10月のセミナー
【免震検討体験セミナー】
免震建物作成に関するセミナーを下記のように開催いたします。
どなたでもご参加いただけますので是非、皆様のスキルアップにご
活用ください。

 日時:平成26年10月3日(金)16:00~19:00
 場所:(株)構造計画研究所本所新館
 受講料:無料
 内容:免震建物の検討の際の基本的な要点の解説と実際にモデル
    化を行いながら各ポイントの解説を行います。
 主催:(株)構造計画研究所 建築構造工学部

 申し込み:https://kke.smartseminar.jp/public/seminar/view/1053


[3]―――――――――――――――――――――――――――――――
[技術トピック] 新しい空間創りに親しむ膜構造

 STAN、RESPの開発・保守チームに膜構造に詳しいメンバーが加わり
ました。STAN、RESPでも膜構造への取り組みを検討しています。

 最近、駅のエントランスやプラットホーム、ブリッジ・歩道など
に白い屋根がよく見られると思います。東京ドームの屋根にも同じ
く使われています。これらの建物を膜構造と呼びます。膜構造に使
われる膜材料には、永久構造物に使用される十分な機能や強度を保
つフッ素樹脂をコーティングしたガラス繊維膜材料(PTFE種類)
やポリエステル繊維に塩ビビニールをコーティングした膜材料(P
VC種類)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂を原料
にした膜材料(ETFE種類)などがあります。膜材料は建物の外
側に用いることが多く、風荷重に対する安全検討が一番重要な場合
が多いです。
 既存の建築物に使われている構造材料とは違った材料でもある膜
材料ですが、1972年に永久構造物に使用して以来40年以上が
経ちました。その間にオリンピックやワールドカップのスタジアム
および関連スポーツ施設など多様な分野で膜材料は使用されました。
他にも公園などの造形物、最近は地震対策で建物の室内天井には採
用される例が増えています。

膜構造の特徴と構造形式
 膜材料の開発により、膜構造は高強度性を保つ軽い構造・薄い膜
材料の特性を生かした明るく柔らかい雰囲気を創造できる空間創り、
自由な曲面デザイン性を表現できる空間構造が期待できます。
 膜構造の形式は、以下の3つに大きく分類できます。
・骨組膜構造…鉄骨造などの他の構造骨組に膜材料を張ることで屋
 根や外壁を形成する構造形式
・サスペンション膜構造…主材料として膜材料を用い、基本形状を
 吊るような構造形式
・空気膜構造…膜材料を用いた屋根や外壁の室内側の空間に空気を
 送り込み、空気圧を高め内部の膜材料を張力状態にさせて荷重
 や外力に抵抗できる構造形式

 膜構造物は、基本的にH14告示第666号に沿った設計を行っ
ています。設計の中で膜材は材料そのものが薄く外力によるたわみ
の検討が重要になり、膜材の材料定数(ヤング係数、ポアソン比、
せん断剛性など)が必要になります。また、膜材は形状を保つため
に初期張力が必要であり、初期張力の影響を考慮した設計が必要で
す。
 膜材料は繊維で作られた主方向と直角方向の材料性質が違う異方
性の材料で、設計時には糸方向の特性を考慮した設計が必要です。
平成12年の建築基準法の改正で旧38条が削除されたことにより,
平成15年に新たに設けられた告示第666号(膜構造の告示)に
基づく1,000㎡以下の特定形状の屋根以外の膜構造建物は,仮
設を含め,全て施行令第35条第2項第三号に基づき国土交通大臣
の個別性能評価(旧大臣認定)、すなわち建築センター等の性能評
価機関の審査を受けることです。さらに、同号に基づく設計法は超
高層建物の設計を対象に設けられているため,軽量で風荷重が地震
荷重に対し卓越することの多い膜構造にも時刻歴応答解析を必要と
する設計を行うことになっています。2020年には東京で最大の
スポーツイベントであるオリンピックが開催されます。メインスタ
ジアムや多くの施設への膜材料の採用で時刻歴応答解析による設計
が重要になってくると思います。


[4]―――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき(RESP、STAN担当者近況)

◆ここ一週間ほど、朝方は涼しいというよりは若干寒い感じの日々
が続いており、今年の夏の終息の早さに驚くばかりです。9月にな
って弊社では、年度頭の組織変更があり、STANとRESP、営業窓口
と開発・サポート部隊の一体性が増す体制に変わることになりました。
建築構造解析プログラムへの取り組み体制として、気温とは逆に
熱気の上昇を感じております。この熱さが冷めぬよう、創意と工夫
を凝らして取り組んでいきたいと考えております。どうぞ
よろしくお願いいたします。(Y)

◆RESPにTwitterがあるのを知っていますか。
セミナー情報やバージョンアップ情報を速報でつぶやいている他、
今は仮配属で来ている新人がつぶやいています。
皆様ぜひフォローしてくださいね!
また、私事ではありますが、昨年よりメルマガを再開し、発行の
担当してきましたが、産休のためしばらく担当を外れることになり
ました。これからもRESP/STANニュースをよろしくお願いします。
(M.F.)

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         発信:株式会社 構造計画研究所 建築構造工学部
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