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構造計画研究所 RESP / STAN ニュース Vol.89 2014/4/8
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[ 目次 ]――――――――――――――――――――――――――――――
1.各種パッケージのお知らせ
2.4月開催のセミナーのお知らせ
3.RESPにおける古い重要施設の耐震性能評価について
4.あとがき
[1]―――――――――――――――――――――――――――――――
各種パッケージのお知らせ
<RESP-D>
Ver.2.10.0.0をリリースしました。
主な機能追加はライセンス認証の変更です。
既存のユーザー様に関しては、下記のようなライセンス認証になり
ますのでご注意ください。
[スタンドアロンライセンス]
・これまでは計算実行時にプロテクトキーをチェックしていました
が、起動時にチェックを行うようにしました。
キーが存在しない場合、RESP-Dの起動が行えなくなります。
[ネットワークライセンス]
・Web認証に切り替えますので、全面的に使用できなくなります。
Web認証登録のご案内を行っておりますので、
登録手続きをお願いいたします。
その他の機能追加を以下に示します。
・東京鉄鋼の高強度せん断補強筋パワーリングに対応。
・オイレス工業の弾性すべり支承を追加。
・高環境エンジニアリングの鉛プラグ挿入型積層ゴム支承を追加。
・柱、梁の終局検定余裕率のCSV出力に対応。
・二重スラブおよび二重スラブ用小梁の荷重伏図出力に対応。
・モーメント線、変位線の基準化長さユーザー指定機能を追加。
・高強度せん断補強筋の計算式を各メーカーの最新資料を反映して
変更。
<STAN>
□Ver.11を4月にリリースします。
・Windows8対応について
最新版のWindowsである8および8.1において、デスクトップアプ
リとしてお使いいただくことができます。
・積算機能更新
従来のバージョンでは、部材の総重量および骨組み要素毎の重量
を出力していましたが、新たに断面符号毎、部材長さ毎の簡易積
算機能を追加いたします。
本機能では、分割された骨組要素も一本部材として自動認識した
上で長さの認識を行いますので、鉄骨造や木造における概算数量
計算としてお使いいただくことができます。
・板曲げ要素機能追加
・平面応力要素機能up
・web認証改善
詳細は近日HPでお知らせします。
STAN HP → http://www4.kke.co.jp/stan/
[2]―――――――――――――――――――――――――――――――
4月開催のセミナーのお知らせ
□4月のセミナー
【制振検討入門セミナー】
多くのご要望にお答えして、制振部材を含む建物の振動解析のセ
ミナーがついに登場です!
本セミナーでは鉄骨造の建物で制振モデルを作成しながら基本か
らご説明致します。実際にモデルを作成することで、留意点など実
務を行う上で必要となるポイントをわかりやすく解説します。
(講義と演習のセミナーです)
日 時:平成26年4月22日(火)16:00 ~ 19:00
場 所:(株)構造計画研究所 本所新館
受講料:無料
内 容:制振建物の振動解析についてのセミナーです。
主 催:建築構造工学部
※残席少なくなっております。
申し込み:https://kke.smartseminar.jp/public/seminar/view/982
[3]―――――――――――――――――――――――――――――――
RESPにおける古い重要施設の耐震性能評価について
2006年に改正された耐震改修促進法や、2007年の新潟県
中越沖地震、2011年の東北地方太平洋沖地震によって生産施設
に大きな被害が出たことを契機に、事業継続計画(BCP)策定の
取り組みが本格化し、古い重要施設(発電所・化学プラント・鉄塔
・煙突・倉庫など)の耐震性能の実力評価とそれに伴う耐震補強を
行う動きが活発化しています。
通常、古い建築構造物の耐震性能の評価は、耐震診断(耐震改修
促進法に定められる)の手順が採用されます。しかし、大手製造業
者の業績・株価に影響が出るほどの重要施設の評価においては、下
記のような点で不十分と考えています。
① 地震動の大きさと被害の対応関係の把握が困難
政府の機関である地震調査研究推進本部(推本)の地震動予測な
どで示される具体的な地震の揺れと、建物の損傷の程度との関係の
把握が困難であるため、定量的な戦略(復旧のための費用・期間の
推定値に基づいた計画)が立てられない。
② 動的な評価が不足している
古い大型施設は、架構形状・構造形式・耐力分布・振動モードが
非常に複雑であるため、地震力の分布、地震波との共振の程度、地
盤の影響など経験則をベースにした静的検討では十分な精度が期待
できない。特に、制震ダンパーを評価するには、何らかの動的評価
が必須である。
③ 障害物によって各構面に必要なIsを確保できないことが多い
各構面に均等に必要Is値を確保するために、既存の機器・配管
を回避した上で補強部材を配置することができない場面が多く、制
震ダンパーの採用や立体架構モデルによる全体評価の採用など、地
震応答解析に基づいた規則に囚われない効果的な補強計画を採用す
る必要がある。
上記のような理由から、地震応答解析をベースとした耐震性能評
価および補強計画の策定が必要となっています。RESPグループ
内でも、大型施設の耐震性能評価を行う機会が増えており、RES
P-D・F3Tの活用方法の模索や機能の追加を行っています。
一例で言えば、大規模に剛床を解除し水平ブレースを配置すること
や、制震オイルダンパーの採用、在来ブレースの座屈モデルである
柴田・若林モデルの採用、ヒンジマークに加え破壊モード(接合部
破壊など)の図表示など、さまざまな公開・非公開機能を追加して
います。
もし、上記のような事項でお悩みまたは御要望があれば、ご相談
いただければと思います。
[4]―――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき (RESP担当者近況)
◆去年、今年と関東では稀な大雪で凍えていましたが、そんな季節
も過ぎ去りお花見ができる時期になりました。
私は今まで、色のついた花が散るだけでそんなに喜ぶ程のことか
とおもっていましたが、 去年目黒川でみたソメイヨシノは美しく
みえました。多分、多少は桜の色を観察する余裕が出てきたことだ
とおもい嬉しく感じます。
みなさんにも今年は桜の色の違いを観察してもらい、去年より美
しい景色をみつけてもらえればなとおもいます。(T.I.)
◆今回のメルマガであとがきを書いているIさんは私の同期です。
だいたい1年半くらい前にRESPチームに強力な助っ人として異動し
てきましたが、業務以外でもいろんな意味でRESPチームに新しい風
を吹き込みつづけています。
「最近RESPチームの雰囲気変わってきたな」と思っているとしたら、
半分くらいは彼の影響だと思います。ちなみに、彼と私は生年月日
がいっしょです。ですが性格も人生もまったく違うので、もう誕生
日占いは信じないことにしました。(S.S.)
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RESP / STAN ニュース
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