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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.71 2009/10/11
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月1回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。
[ 目次 ]??????????????????????????????
1.建築構造のための弾塑性振動解析入門セミナー開催
2.RESP-F3T(Ver.1.2.0)高速化・並列化の実現について
3.E-ディフェンス実験データ公開へ
4.設計用入力地震動作成システム運用セミナー開催のお知らせ
5.KKEV2009開催のお知らせ(RESP新商品の展示)
6.あとがき
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建築構造のための弾塑性振動解析入門セミナー開催
職業能力開発総合大学校にて、表題の入門セミナーを開催いたします。
振動解析の基礎からRESPを使った応用まで、2日間に渡って受講してい
ただく講座です。実技のパートでは、弊社スタッフが協力することになりま
した。効率的に学習したい方にお勧めいたします。
概要:本研修では、構造設計の基本的な概念を理解していることを前提とし
て、弾性振動の理論を振り返りながら、弾塑性振動の理論と弾塑性地
震応答解析の手法について習得します。また、市販されている振動解
析ソフトウェアによる解析例を示し質疑応答の時間を設けることによ
り実務に対応づけることを目指します。
対象:マトリックス計算や微分方程式等の数学的な基礎を習得しており、
さらに実際の設計で応答解析を習得しようとする方
日時:平成21年10月22日(木)?平成21年10月23日(金)2日間
午前9時30分?午後4時30分
会場 :職業能力開発総合大学校(神奈川県相模原市)
受講料:5,500円(消費税を含みます。但しテキスト代は別です。)
講師 :遠藤龍司(職業能力開発総合大学校建築システム工学科准教授)
その他:研修寮宿泊可(1人1泊350円)
申し込み・詳細は、下記URLからお願いいたします。
職業能力開発総合大学校 能力開発研修
http://www.uitec.ehdo.go.jp/teacher/02/index.html
安全で快適な建築環境のための弾塑性振動解析法
http://www.uitec.ehdo.go.jp/teacher/02/pdf/2009/1934305.pdf
[ 2 ]???????????????????????????????
RESP-F3T(Ver.1.2.0)高速化・並列化の実現について
このたび、RESP-F3T(3次元フレーム新汎用解析プログラム)の内部ロジッ
クを見直し、非線形処理の高速化と、マルチコアCPUの能力を引き出すこ
とができるマルチスレッドに対応いたしました。
この効果を検証するために、高層RC立体モデルによる比較解析を行い、
計算時間を実測しましたので、結果をご報告いたします。
F3Tでは、柱のMN相関モデルとして、全ての柱についてファイバー断面
モデル(断面内を約100分割)を採用しているため、計算量では圧倒的に
不利な条件となりますが、マルチCPUの効果を発揮して、従来のプログラ
ムに比べて遜色ない計算時間に抑えられていることが確認できます。
(RESP-F3D) RESP-F3T旧 RESP-F3T単 RESP-F3T複
20層 ( 8分36秒) 16分35秒 12分49秒 9分57秒
30層 (17分08秒) 27分19秒 21分27秒 16分43秒
50層 (43分01秒) 47分57秒 37分00秒 29分12秒
解析モデル:5スパン×5スパン(高層RC造立体解析:剛床仮定)
入力波形 :エルセントロNS(50kine)30秒間
積分時間間隔:1/400秒
RESP-F3D (Version 11.32 ):M-M-N柱モデル
RESP-F3T (Version 1.1.34):ファイバー断面モデル
RESP-F3T単 (Version 1.2.0 ):ファイバー断面モデル、1スレッド
RESP-F3T複 (Version 1.2.0 ):ファイバー断面モデル、4スレッド
計算機:Dell Precision T3500 Intel Xeon W3520 (2.66GHz, 4-Core)
今回のマルチスレッド化では、要素剛性の変更ロジックと要素の剛性行列の
集計部分に関する並列化であるため、その効果は限定的となっています。
今後は、全体行列のLDL分解に関して並列化を行うことで、より大きな効
果を目指していきたいと考えています。
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E-ディフェンス実験データ公開へ
実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス:独立行政法人 防災科学技
術研究所 兵庫耐震工学研究センター:下記URL)は、試験データを公開
することを発表しました。
http://www.bosai.go.jp/hyogo/index.html
「世界最高性能の実験施設であるE-ディフェンスの実験データが、データ
ベースとして公開されることにより、多くの研究者・技術者が、実験結
果を様々な切り口から研究し、個別の研究成果にとどまらず、より大き
な成果の創出が期待されます。また、データ公開により、実験参加者の
みならず、それ以外の方々も含めたより大きな研究コミュニティの創出
が期待されます。」と発表されています。
施設のハードウェアのすばらしさに負けないソフトウェア面での仕組み作り
であり、耐震工学の発展に大きく貢献することは間違いありません。
[ 4 ]???????????????????????????????
設計用入力地震動作成システム運用セミナー開催のお知らせ
このたび、弊社が開発販売する設計用入力地震動関連の複数のシステムに関
して、基礎理論から応用事例までを紹介する有料セミナーを開催する運びと
なりました。皆様のスキルアップにご活用ください。
場所:構造計画研究所 新館地下1階 レクチャールーム
日時:2009年10月14日(水曜)13:00から
内容:以下のパッケージソフトウェアに関して、解析理論・計算手法・
運用方法・運用上の留意事項・解析事例を紹介いたします。
① SeleS for Windows(地震荷重設定システム)
② ARTEQ for Windows(摸擬地震波作成プログラム)
③ k-SHAKE for Windows(成層地盤の地震応答解析プログラム)
関連する新商品を、簡単にご紹介いたします。
④ (仮称)防災情報ナビシステム
⑤ k-HAZARD(地震ハザード評価プログラム)
⑥ RESP-D(時刻歴地震応答解析向け構造計算プログラム)
http://www4.kke.co.jp/resp/product/product.htm
費用:有料(ただし、①?③を本年4月以降に購入されたユーザ様、
①?③を保守契約中のユーザ様、アカデミックユーザ様は無料)
御案内資料URL
http://www4.kke.co.jp/kaiseki/seminar/20091014/091014seminar.pdf
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KKEV2009開催のお知らせ(RESP新商品の展示)
弊社主催のセミナー・展示会「KKE VISION」を下記の要領で開催いたします。
解析ソフトだけでない弊社を理解していただく絶好の機会だと思います。
会 場:ANAインターコンチネンタルホテル東京
日 時:2009年10月27日(火曜)
基調講演:9:50?12:00
工学で創る未来
?工学は社会をどうデザインしていくのか?
東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻
教授 大澤 幸生 氏
東京大学 先端科学技術研究センター 数理創発システム分野
教授 西成 活裕 氏
午後には、RESP&Bird-21のユーザ様に関連が深いセミナーを開催します。
トラックA 構造技術による Total Engineering Solution
A-1 101階への挑戦「上海環球金融中心」
?中国の建設事情 その問題と解決?
森ビル株式会社 都市開発事業本部 設計監理・技術部 部長
萩野谷 昭二 氏
A-2 風力発電の現状と将来展望
東京大学大学院 工学系研究科 教授 石原 孟 氏
A-3 制振住宅の現状と将来展望
早稲田大学 創造理工学部建築学科 教授 曽田 五月也 氏
A-4 世界初3次元免震システムの開発
3次元免震をつくる会
株式会社 構造計画研究所
清水建設株式会社
カヤバシステムマシナリー株式会社
トラックB 広域自然災害を予想し、備える
B-1 IT技術の進歩と計算力学
?防災・環境シミュレーションへの適用?
中央大学 理工学部都市環境学科 教授 樫山 和男 氏
B-2 粒子法を用いた地盤の破壊・流動解析
筑波大学 システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻
准教授 松島 亘志 氏
B-3 「長周期地震動予測地図」最新情報
東京大学 地震研究所 教授・地震火山災害部門主任
纐纈 一起 氏
B-4 静的解析を援用した建築物の地震応答評価法
大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻 教授
倉本 洋 氏
会場では、新発売のRESP?D(時刻歴応答解析向け構造計算プログ
ラム)を中心に、F3T(3次元フレーム新汎用解析プログラム)など
を展示する予定でおります。開発関係者がユーザ様と直接意見交換でき
る貴重な機会ですので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
詳細・申し込みは、こちらへ
http://www.event-info.com/kv2009/
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あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)
◆半年ほど前、とある建築構造設計者の集まりで聞いた宇宙エレベーター協
会(http://jsea.jp/ja/)会長の話は楽しめました。空想かと思われそうな
ことに対して、現状の知識・技術で実現の可能性を検証する人たちが、思い
のほか多いことに元気づけられた感じがしました。夏には入門書とも言える
「軌道エレベーター 宇宙へ架ける橋」が文庫化されています。
(http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90354.html)
この本を読んだ直後にKKE VISIONのセミナー内容をみると、あれもこれも宇
宙エレベーターに適用できるぞ、と思いました(冷静になってみると、かな
りこじつけでしたが)。日頃の専門分野とは違ったセミナーを聞くことで、
新しい発想が思いつくかも知れませんね。KKE VISION まだまだ受付中です。
(U)
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RESP&Bird-21 ニュース
発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
mail: TEL:03-5342-1138 FAX:03-5342-1238
http://www.kke.co.jp/resp/
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[ 弊社個人情報保護指針 ]??????????????????????
http://www.kke.co.jp/policy/privacy.html
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