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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.65 2008/10/17
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。
[ 目次 ]??????????????????????????????
1.RESP-M/II機能追加(東海ゴム工業TRCダンパー新製品追加)
2.大阪セミナー「施設設備・工作物の耐震検討および地震対策」開催
3.KKEV2008開催報告(その1)
4.長大構造物に対する地震波の位相差入力について
5.あとがき
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RESP-M/II機能追加(東海ゴム工業TRCダンパー新製品追加)
このたび、RESP-M/II(建築構造物の質点系振動解析プログラム)のマイナー
バージョンアップを行い、東海ゴム工業株式会社殿の制震装置(粘弾性ダン
パー)の新製品に対応いたしましたので、その概要を紹介いたします。
・TRCダンパーの計算機能を、以下のように更新しました
- TRC550-05 :今回追加した新製品
- TRC1100-05:今回追加した新製品
- TRC1100-10:今回追加した新製品
- TRC2200-10:(既存製品)
- TRC3000-10:(既存製品)
装置に関する詳しい情報は、下記URLをご参照ください。
東海ゴム工業株式会社 - 住宅関連製品
http://www.tokai.co.jp/product/index9.html
本装置に対応したRESP-M/II および利用者マニュアル(PDF版)は、
下記URLのダウンロードサイトからダウンロードロード可能です。
http://www4.kke.co.jp/resp/support/download/index.html
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大阪セミナー「施設設備・工作物の耐震検討および地震対策」開催
昨年の建築基準法の改正や、多発する地震被害の影響によって、施設設備・
工作物の設計に関する考え方が大きく変化してきました。しかし、マンショ
ンやオフィスビルのような類型的な建築物と異なり、設計・解析・性能評価
に関する情報があまり豊富とは言えない状況が続いています。
弊社では、9月に東京にて施設設備・工作物の耐震検討および地震対策に関
するセミナーを行いました。今回、東京セミナーの内容をブラッシュアップ
して、大阪にて開催する運びとなりました。皆様が抱える問題の解決のヒン
トになればと考えております。ぜひ、ご参加ください。
日時:平成20年11月14日(金曜) 13:30?16:45
場所:クリスタルタワー 20階会議室(大阪市中央区城見1-2-27)
費用:参加費無料(定員80名)
本セミナーでは、清水敬三氏(日本ERI株式会社 高層評定委員会委員)
を基調講演講師として迎え、基準法の解釈と現状の審査・評価の解説、さら
に事務手続きまで説明していただきます。
第2部では、弊社の担当者から下記の3テーマの事例紹介をいたします。
・地震危険度をふまえた地震災害リスク評価
・高層RC造煙突の耐震検討事例
・タンクの地震検討事例
参加申し込み・詳細は、下記ウェブページの「お知らせ」をご覧ください。
http://www4.kke.co.jp/resp/
[ 3 ]???????????????????????????????
KKEV2008開催報告(その1)
弊社主催のセミナー「KKEV2008」を9月26日に開催いたしました。
セッション「長周期地震動と都市災害?巨大地震被害の予測と対策?」では、
東京大学の古村教授から下記の表題の講演があり、たいへん興味深い内容を
数値解析結果のビジュアル表現を交えて紹介していただきました。
講演の要旨を簡単にご紹介して、会場の雰囲気をわずかながらでもお伝えし
たいと思います。
「大地震により生まれる長周期地震動とその予測」
・長周期地震動の生成条件は、完全に解明されているわけではなく、10
年に一度の大きな地震が発生する度に理解が深まっている状況である。
・昨今の観測点の緻密化、広帯域の観測、数値シミュレーションの進歩の
相乗効果によって、急速にメカニズムの解明が進んでいる。
・長周期地震動の現象としては、震源が深い場合よりも浅い場合に揺れが
大きくなり、遠距離であっても減衰しにくく、平野の周期と共振するこ
とによって揺れが大きくなるという傾向がある。
・科学的な予測は、ある程度可能だろうと考えている。
・現時点での現実的な対処策として、地震発生から長周期地震動が到達す
るまでの間に、警報発報や車両を緊急停止させる技術が実用化されつつ
ある。
広い範囲の研究成果を、本セミナー向けに絞り込んで講演をしていただくこ
とができました。古村先生ならびに大学関係者の皆様に感謝いたします。
また、お忙しい中、会場に足を運んでいただき、活発な討議に参加された皆
様にもこの場を借りて感謝いたします。誠にありがとうございました。
なお、会場展示風景などは、下記のページにご紹介しております。
http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/016.html
[ 4 ]???????????????????????????????
長大構造物に対する地震波の位相差入力について
いびつな形状の敷地に対しても、大規模建築の計画が進められるようになり、
非整形なプランであるにもかかわらず、一辺の長さが100mを越える長大
建物が増えてきたように感じられます。
このような場合に問題になるのが、地震波の位相差に起因する有害なねじれ
振動の発生です。我々の経験でも、質点系モデルによる最大応答値がクライ
テリアに対してギリギリに収められているような場合に、地震波の位相差に
よって、最外縁フレームの応答がNGとなってしまう例があります。
入力地震波に位相差が生じる原因は様々ですが、基本的には工学的基盤の傾
斜に代表される表層地盤の乱れ問題と、建物の水平長が大きいことによる地
震波の到達時刻の遅れの問題です。
支持層が複雑な形状となる場合には、弊社の SuperFLUSH/2D/3D(地盤と構
造物の動的相互作用解析プログラム)などによる地盤解析によって、反射・
屈折・減衰を繰り返した複雑な地震波を、支点毎に作成する必要があります。
しかし、均質な成層地盤における建物の水平長さだけの問題であれば、下記
の文献に紹介されるような、スネルの法則によって入射角度を推定して遅れ
時間を求める方法が簡単です。
「評定・評価を踏まえた高層建築物の構造設計実務」(日本建築センター)
地震波の位相差による検討(pp.111-113)
以前は、仮に地震波の位相遅れ時間が簡単に求められたとしても、建物の応
答解析も大変という問題がありました。
疑似立体串団子モデルによる苦しい説明や、汎用の解析プログラムを使うた
めに、変位・速度・加速度が整合する波形を数百の支点毎に作成して入力す
るなど、作業の負担が大きな問題となっていました。
新開発のRESP-F3T(3次元フレーム新汎用解析プログラム)では、多点入力
の機能として、固定支点に対して任意の地震波を入力する機能を持っていま
す。また、地震波の位相遅れを指定する機能がありますので、位相差入力を
考慮した立体解析を比較的簡単に行うことが可能です。
位相差の問題を持つ大型建物を検討される場合には、ぜひご活用ください。
[ 5 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)
◆先日、宮城県に出張した際に仙石線を利用しました。仙石線の車両の扉の
開閉は手動になっており、新鮮でした。私の地元の土讃線でも、時期によっ
て、扉の開閉は手動になります。ただし、土讃線の車両はドアの外側と内側
に開閉ボタンがあり、ボタンをおせば扉が自動で開くようなシステムではな
く、普通のドアと同様に取手に手をかけて、重い扉を力いっぱいスライドさ
せねばなりませんが。地域によって人の乗り降りが少ない駅や、停車時間の
長い駅が多くある路線では、特に車内で冷暖房をきかせる冬場や夏場にかけ
て、乗客に扉を手動で開閉してもらうのでしょうか。(I)
◆大阪での話題といえば良くも悪くも、やはり阪神タイガーズの動向かと思
います。御存知のとおりに最大13ゲーム差をジャイアンツにひっくり返さ
れて、大阪で熱狂的なファンが暴動を起こさないか心配しているところです。
しかし、私の周りでは「これもタイガースらしいわ、しゃーないわ」と妙に
納得している人が多いのも事実です。この記事を書いている時点ではクライ
マックスシリーズの始まる前ですが、1stステージの第2戦の観戦に行っ
てきます。岡田監督の胴上げが見られるかもしれません(それとも、最後の
雄姿?)。(K)
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RESP&Bird-21 ニュース
発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
mail: TEL:03-5342-1138 FAX:03-5342-1238
http://www.kke.co.jp/resp/
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[ 弊社個人情報保護指針 ]??????????????????????
http://www.kke.co.jp/policy/privacy.html
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