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RESP&Bird-21 ニュース バックナンバー

RESP&Bird-21 ニュース Vol.64

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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.64 2008/9/5
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。

[ 目次 ]??????????????????????????????
 1.国交省、長周期地震動対策を要件に耐震基準見直し
 2.追加開催「施設設備・工作物の耐震検討および地震対策」セミナー
 3.Bird-21 Version 2.03.001(XP/Vista専用)をリリースしました
 4.立体振動解析の時間短縮について
 5.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

[ 1 ]???????????????????????????????
国交省、長周期地震動対策を要件に耐震基準見直し

国土交通省は、超高層建築物の設計にあたり、長周期地震動の影響を考慮す
るように、耐震設計基準を見直す方針を決めたようです。

 詳しくは、新聞記事をご参照ください。
 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080823AT1G2201F22082008.html
 
弊社主催のセミナー・展示会「KKE VISION 2008」においても、
本テーマを扱います。学術的な見地からだけでなく、行政や公共性の高い事
業における具体的な事例をご紹介いたします。

  会  場:ANAインターコンチネンタルホテル東京
  日  時:2008年9月26日(金曜)

  トラックB 長周期地震動と都市災害 ?巨大地震被害の予測と対策?
       東京大学大学院 情報学環 総合防災情報研究センター 教授
       古村 孝志 氏

       独立行政法人 建築研究所
       国際地震工学センター 上席研究員
       斉藤 大樹 氏

       総務省 消防庁 消防研究センター
       技術研究部 地震等災害研究長
       座間 信作 氏

       株式会社NTTファシリティーズ 研究開発本部
       リスクマネジメントシステム部門 主任研究員
       土肥 博 氏

  会場では展示も行っております。開発関係者がユーザ様と直接意見交換
  できる貴重な機会ですので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

  詳細・申し込みは、こちらへ
  http://www.go-event.info/kv2008/
    
[ 2 ]???????????????????????????????
追加開催「施設設備・工作物の耐震検討および地震対策」セミナー

昨日(9/4)の「施設設備・工作物の耐震検討および地震対策」セミナー
は、空席ゼロの熱気の中、盛況のうちに開催することができました。お忙し
い中、参加された皆様には、厚く御礼を申し上げると同時に、セミナーの内
容が、参加された皆様の問題解決のヒントになればと願っております。

さて、遅く申し込まれた方々に対しては、当初、お断りの返事をしておりま
したが、下記の要領で追加開催を決定し、順次ご案内を開始しております。
初回開催の都合がつかず、参加を断念された方も含めて、再度参加募集いた
しますので、この機会をご活用いただければと思います。

  日時:平成20年9月10日(水曜) 13:15?17:00
  場所:弊社 新館地下1階 レクチャールーム
  費用:参加費無料(定員80名)

昨年の建築基準法の改正や、多発する地震被害の影響によって、施設設備・
工作物の設計に関する考え方が大きく変化してきました。しかし、マンショ
ンやオフィスビルのような類型的な建築物と異なり、設計・解析・性能評価
に関する情報があまり豊富とは言えない状況が続いています。

本セミナーでは、清水敬三氏(日本ERI株式会社 高層評定委員会委員)
を基調講演講師として迎え、基準法の解釈と現状の審査・評価の解説、さら
に事務手続きまで説明していただきます。

第2部では、弊社の担当者から、下記の4テーマの事例紹介をいたします。
 ・地震危険度をふまえた地震災害リスク評価
 ・高層RC造煙突の耐震検討事例
 ・タンクの地震検討事例
 ・構造物の崩壊を予測する照査法の提案

参加申し込み・詳細は、下記ウェブページの「お知らせ」をご覧ください。
http://www4.kke.co.jp/resp/

[ 3 ]???????????????????????????????
Bird-21 Version 2.03.001(XP/Vista専用)をリリースしました

表題のインストーラのバージョンから、Windows Vista 専用と、Windows XP
専用の2種類に分けました。最新のダウンロードのページ(下記、URL参
照)では、通常版(XP用)と Vista 専用の2つのボタンが並んでおりま
すので、ご使用のOSのバージョンに合わせてダウンロードしていただける
よう、お願い申し上げます。
http://www4.kke.co.jp/resp/support/download/index.html

また、Windows Vista 上で、旧版のインストーラを運用されて、トラブルに
遭遇さた方々には、大変ご迷惑をおかけいたしました。
担当者として、お詫びを申し上げます。また、上記ページの最新専用版をお
使いいただけるよう、お願い申し上げます。

今回のインストーラにおける留意点を、以下にまとめます。
 ・2種類のインストーラに分けておりますが、プログラムとしては共通
  です。OS毎に、インストール時のセキュリティ関連の設定の内容が
  大きく異なるため、2種類に分けております。
 ・インストールの事前に、旧版をアンインストールするようにしてくだ
  さい。アンインストールは、自動的にはなされません。
 ・改善・修正事項は、ダウンロードのページの詳細をご覧ください。

[ 4 ]???????????????????????????????
立体振動解析の時間短縮について

新開発の RESP-F3T による立体解析の経験が蓄積され始めております。既存
プログラムにて、うまく対処できない(下記のような)補足検討に使われる
ようになってきました。
 ・非剛床モデル、および、多剛床モデル
 ・斜め、および、鉛直方向の粘性ダンパー
 ・複数地震波の多点入力、位相差入力
 ・曲げ破壊型の壁(煙突・連層壁など)

この経験から、積分時間間隔が粗くても、F3T は比較的精度の良い結果が出
せるということが徐々に分かってきました。例えば、30階建て前後の超高
層RC造の解析では、積分時間間隔Δt=1/100 秒程度としても、妥協できる
結果が得られています(重心の最大応答が、10倍以上細かく刻んだ結果に
かなり近い結果が得られる)。

古い RESP シリーズの弱点の一つが、履歴規則の追跡における脆弱さでした。
素朴な初期のプログラムでは、複雑な履歴規則(武田モデルのような)にお
いて、極端な変位変化に対応出来ない場面が多々ありました。例えば、初期
のプログラムでは、正側の変形で降伏している状況から、いきなり負側の降
伏変位に移るような、大きな状況変化についていけませんでした。

履歴追跡プログラムの中では、正側降伏→除荷→負側ひび割れ発生→負側降
伏のように、複数の事象の変化をひとつずつ解釈しながら追跡します。
従って、常に全ての起こりうる可能性を想定した追跡ロジックを作成しない
限り、途中の複数の事象を大胆にスキップするような変位の変化に対応でき
ません。特に、軸力変動を受けるRC造柱のような、複雑な履歴規則の場合
には、全ての事象に対応できるロジックを作成することは、極めて困難とい
えます。古い RESP シリーズでは、プログラミングの負担が大きすぎるとし
て、全ての事象変化への対応を見送っておりました。

RESP-F3T では、新開発のメリット生かして、このような状況に対応できる
ロジックを作成しております。履歴規則の追跡における問題を全てクリアに
しているため、振動方程式の積分自体が発散しない限り、いくらでも積分時
間間隔を粗くすることができます。
この結果、F3T では計算時間を大幅に短縮できるようになりました。今後は、
下記のような点についても精度の検証を行い、実務の解析に生かしていきた
いと考えております。
 ・局所的な加速度・速度・変位
 ・速度依存ダンパー

[ 5 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

◆前号のあとがきで紹介した、日本免震構造協会創立15周年記念イベント
に行ってきました。8月最後の週末かつ、会場が日本科学未来館とあって、
家族連れで想像以上の来場者数でした。体験教室も真剣に取り組んでいる子
供が多くいて、工学離れ、理系離れといわれている昨今、少しでも建築構造
に興味を持つ若い人たちが増えてほしいと祈らずにはいられません。乗り比
べようとしていた2台の免震体験車に、1台しか乗れなかったのは心残りで
すが、複数アスペリティによる揺れ方(たぶん)を体感できました。(U)
◆今年の夏は例年になく暑く、いままでほとんど使ったことのなかったクー
ラーを何回か使いました。とはいうものの、8月も下旬になると、だいぶ涼
しくなり、夜はコオロギの鳴き声を聞くようになり、秋の気配を感じるよう
になりました。早く本格的な秋となり、食欲の秋・読書の秋を満喫できるよ
う期待している今日この頃です。(S)



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RESP&Bird-21 ニュース
              発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
                  〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
      mail:連絡先  TEL:03-5342-1138  FAX:03-5342-1238
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