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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.46 2006/11/30
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。
[ 目次 ]??????????????????????????????
1.「大臣認定構造計算プログラムの適性利用」セミナー受講レポート
2.巨大地震による長周期地震動対策を提言、超高層ビルも耐震診断?
3.Bird-21 & RESP 体験セミナー(12/15)のお知らせ
4.「新建築 住宅特集」にRESP担当者のインタビュー掲載
5.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)
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「大臣認定構造計算プログラムの適性利用」セミナー受講レポート
財団法人日本建築センター主催「大臣認定構造計算プログラムの適性利用」
セミナーが、本年8月・10月に開催されました。プログラム大臣認定制度
の変更に関わるセミナーであり、RESP&Bird-21ユーザーの皆様としても気に
なる動向だと思います。概要をご紹介いたします。
建築基準法の改正によって、現行の大臣認定プログラムは2007年6月で
失効となり、新たな大臣認定プログラム制度が施行されます。プログラムの
新たな認定審査は、12月に国交省より公表予定の「技術的助言」に基づき
行われることになっています。「技術的助言」は、11月中にパブリックコ
メントとして公表予定とされていますが、現在のところ未発表のようです。
セミナーでは、最近の構造計算プログラム利用の問題点として、代表的な例
を下記のように紹介されていました。
・1次設計と2次設計の間に一貫性が無い
・構造図と計算書の不一致(梁内法長さ、構造スリット、鉄筋材料など)
・計算書が不完全(必要コメントの未記入、NG部材の出力が無いなど)
・雑壁の取り扱いが不適切
・降伏後剛性の過度な期待による保有耐力の過剰評価
・せん断破壊部材の無視、または、見落とし
・崩壊メカニズムの未形成
上記のような状況を踏まえ、今回の認定審査では下記のような点が重点項目
になると予想されます。
・出力仕様の標準化
・出力内容の厳密化(構造スリットの正確な表示など)
・警告メッセージの強化(利用者側のコメント記述の厳格化)
・デフォルト値の適正化
・重要な入力値の一覧性の向上
・構造設計事務所名の表示
なお、下記に代表される現状の審査項目は、新制度でも一層強化されて継続
することになっています。
・基準法・施行令・指針等との整合性
・力学的に矛盾のない応力変形計算
・入力値、および、操作に関するエラーチェック機能
・入力から計算書出力までのデータ一貫性の確保
・データ改ざんの防止
・マニュアルに記入漏れや矛盾がないこと
・メンテナンス組織体制の確保
また、高さ20m以上RC造や、大臣認定プログラムの適用範囲外となる建
物の場合は、今回新設される指定構造計算適合性判定機関での審査が必要と
されています。従来に比べて、認定プログラムの活躍する範囲が限定される
ことが予想されます。
新しい情報を入手次第、ご紹介していきたいと考えています。
[ 2 ]???????????????????????????????
巨大地震による長周期地震動対策を提言、超高層ビルも耐震診断?
長周期地震動の問題は、2003年の十勝沖地震で石油タンクの被害をきっ
かけに広く認識されることになりました。今後、発生が予想される東海・東
南海地震に代表される海溝型巨大地震では、さらに大きな問題を引き起こす
のではないかと懸念されています。
このような状況を受けて日本建築学会と土木学会は、海溝型巨大地震によっ
て発生が問題視されている長周期地震動に関わる土木・建築構造物の耐震性
向上について、共同提言を発表しました。
この提言書の中では、建築構造物について、下記のように総括しています。
・海溝型巨大地震下で起こり得る地震動の地震入力と、現在設計に用い
られている地震入力を明確に対比して、現行設計レベルの妥当性を検
討しなければならない。
・建物および構築物の地震入力レベルと損傷レベルとの対比を明確にし、
現行設計レベルに対する安全余裕度を明らかにすることは、現行設計
レベルの妥当性を検討する上で不可欠であり、より一層研究を推進す
る必要がある。
・耐震安全性が不足する建物および構築物に対する補強策を、完備する
必要がある。
・大規模建築物においては、非難等の安全性の確保に向けた地震時の非
難計画が明示されなければならない。
高層評定の評価項目として重要視されている内容は当然として、新築だけ
でなく既存の超高層ビルについても、耐震診断・耐震補強の必要性を提言
しているものと読み取れます。
詳しくは、学会ホームページをご参照ください。
「海溝型巨大地震による長周期地震動と土木・建築構造物の耐震性
向上に関する共同提言」 (2006年11月)
http://www.aij.or.jp/scripts/request/document/061120-1.pdf
[ 3 ]???????????????????????????????
Bird-21 & RESP 体験セミナー(12/15)のお知らせ
Bird-21 による短時間の構造概算設計だけでなく、RESPによる振動解析
までを体験していただくコース(無料)です。商品の購入検討や、購入後の
トレーニングにご活用くだい。
従来からのBird-21の特徴を盛り込んだ内容(素早い1次設計、数量検討、
構造図表現、躯体パース図作成、保有水平耐力の算定)に加え、便利な新機
能や日常的な使用方法などを紹介します。
2006/12/15(金曜) 13:30?17:00 弊社新館トレーニング室(東京)
※希望者には、Bird-21お試し版(保有耐力付)進呈
詳しくは、下記URLを参照してください。
http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/003.html
[ 4 ]???????????????????????????????
「新建築 住宅特集」にRESP担当者のインタビュー掲載
今月発売の雑誌「新建築 住宅特集 2006年12月号」に、RESP&Bird-21
グループのメンバーのインタビュー記事が掲載されましたので、ご紹介いた
します。
記事の執筆者は、若手構造設計家の佐藤淳氏と長坂健太郎氏です。シリーズ
ものの特集で、今月のテーマは「構造計算の核心部」でした。
一昔前のスーパーコンピュータをはるかに凌駕する計算性能を備えたPCを
気軽に使えるようになったことが、住宅の構造設計にどのような影響を与え
ているか、という興味から出発したテーマということです。
弊社は、設計ツールに数値解析の技術を応用しているメーカーの立場で、
記事に話題を提供することになりました。
インタビューでは、マトリクスソルバー開発に関わる裏話を中心に、最近の
商品開発・利用者・数値解析・構造設計・業界の動向や問題点について、
フリートーキング形式で進められました。
スパース・マトリクスの高速LU分解という話題から、「住宅特集」の読者
に興味を持っていただけるような話に到達できたかどうか、いまひとつ不安
でしたが、才能あふれる両氏のおかげで、そつのない記事に仕上がっていま
す。お忙しい中、ぎりぎりの時間まで作業された両氏に、感謝いたします。
住宅についてご検討の際には、思い出して眺めていただければ幸いです。
[ 5 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)
◆手術による傷口をきれいに縫合する形成外科の技術は、すばらしいです。
真ん中の娘と私は、たまたまその恩恵を受け、形成外科手術仲間となりまし
た。構造解析・構造設計の技術も、こんなにすばらしいと世の中に認知され
るように心がけたいものです。(M)
◆一貫構造計算プログラムの認定制度が始まった約30年前、弊社創業者の
故服部正は、これに批判的だった。理由のひとつは「国家認定のプログラム
ということでインプット・データの吟味を怠り、アウトプットを盲目的に信
ずる浅はかな技術者が生まれる可能性があり、設計技術者の立場をおとしめ
かねない」というものである。服部と懇意にしていた故梅村魁東大名誉教授
も「コンピュータがやったから人間よりも信用がおけます、と言わんばかり
の表現がいやなのである」「みすみす人間の直感力をなくしているのが今の
コンピュータの利用法で…」と約20年前に書かれている。最近の制度改正
状況を見ると疑問に思うことも多いが、本質を見失わない製品、サービスの
提供につとめたいものである。(U)
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RESP&Bird-21 ニュース
発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
mail: TEL:03-5342-1138 FAX:03-5342-1238
http://www.kke.co.jp/resp/
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[ 弊社個人情報保護指針 ]??????????????????????
http://www.kke.co.jp/policy/privacy.html
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