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RESP&Bird-21 ニュース Vol.43

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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.43 2006/9/19
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。

[ 目次 ]??????????????????????????????
 1.「KKE VISION 2006」開催報告
 2.Bird-21 利用状況の変更に関する価格体系の紹介
 3.建築学会大会参加報告
 4.Bird-21 & RESP 体験セミナー(10/3)のお知らせ
 5.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)


[ 1 ]???????????????????????????????
「KKE VISION 2006」開催報告

KKEV2006は、9月14日に無事盛況に開催することができました。
参加していただいた皆様、誠にありがとうございます。

当日参加できなかった方々のためと、我々自身の頭の整理を兼ねて、当日の
セミナー概要を全2回でお伝えいたします。

 セッションC?1 「これからの構造設計はどうあるべきか」
   パネラー:明治大学 理工学部 建築学科 教授 平石 久廣 氏
        株式会社 東京建築検査機構 構造技術部長 春原 匡利 氏
        株式会社 坂倉建築研究所 取締役副所長 宮川 幸雄 氏
        株式会社 構造計画研究所 執行役員 西尾 啓一
   司会:株式会社 構造計画研究所 執行役員 奥薗 敏文

 平石氏:制定から四半世紀以上も経つ「新耐震」は、新しい知見に照らし
     た場合、不備や矛盾点が目立つようになってきている。制定後、
     大きく発展した解析技術や地震被害状況との整合性の観点から、
     特に保有水平耐力計算の必要保有耐力・杭の設計方法などは、
     意識改革を含めて早急に改善するべきだろう。
 春原氏:建築基準法の改訂状況を中心に、特定構造建築士・構造計算適合
     性判定(指定構造計算判定機関)の制定状況を含めて、来年6月
     の施行に向けた見通しを紹介した。新しい見方として、人命の保
     護だけでなく、機能性保持も含めた体系となるべォであろう。
 宮川氏:個人の職業人生よりも長きに渡って耐震性能を担保し続ける特殊
     な職業を誇りと感じ、自己研鑽を通じてデザイナー側の信頼に応
     えてほしい。社会に対しては、資格・制度に頼るよりも、組織と
     して継続的な技術研鑚・性能保証を強化するべきであろう。
 西尾 :平石氏・春原氏・宮川氏と考えは同じだ。構造設計を取り巻く環
     境は、制度面・技術面では複雑高度化し、社会的にも大きな変化
     の局面にあって問題が山積しているが、我々は常に主体性を持っ
     て、本質を見失わない設計を追求していく。

 ・地盤の影響が大きく評価が難しい点が、設計を難しくしてはいないか?
   → 既存法令と限界耐力計算法の乖離において問題が表面化している
     が、限耐法による地盤増幅の精算値の妥当性は高いと考えられる。
     新しい知見を必要以上に怖がらずに有効活用したい。実際には、
     運用方法の改善と法令の調整で解決できると考えている。
 ・限耐法では、違和感の訴えと正当性を論じる声が交錯してはいないか?
   → 既存の設計法に比べて、限耐法には応答層間変位が推定できるメ
     リットがある。工学的判断が問われる場面においては、不慣れな
     面はあるかもしれないが、活用は困難ではないと思う。
 ・工学的判断によるバラツキが不信を招いているという見方はないか?
   → 来年6月に施行される政令では、モデル化方法・判定規準といっ
     た工学的判断についても、言及していく方向で調整している。
 ・アメリカでは学会や所属団体による社会的信用が期待できるようだが?
   → 日本とは異なり、ライセンスよりも学会・協会のような任意団体
     による信用担保が機能しているように感じる。価値観の違いから、
     簡単に真似はできないとは思うが、一つの解決策だと思う。
 ・建築構造士の認定は、信用担保になりうるか?
   → 自主認定資格として長く運営されてきたが、社会に対する認知は
     いまひとつと言わざる得ない。国家資格となることで、新しい展
     開が期待できる。否定意見もあるが、肯定派が大多数だろう。
   → 結局のところ、信用問題は「責任を負えるか、補償できるか」と
     いう話に帰着する。しかし現実には、設計者個人による保証・補
     償は無理だろう。現状では、国家資格に頼らざるを得ないと思う。

 構造設計者は、社会からの信用に応えられるよう、高い倫理感を持ち、切
 磋琢磨していく必要がある、という再認識で会場の皆様、パネラーの方々
 の意見がまとまりました。

 当日は、セミナー参加だけでなく展示にも多くの方が立ち寄っていただき、
 要望、苦情を聞かせていただいたり、新製品の紹介をさせていただくこと
 ができました。ありがとうございました。


[ 2 ]???????????????????????????????
Bird-21 利用状況の変更に関する価格体系の紹介

Bird-21(構造基本検討プログラム)のユーザ様からの問い合わせの頻度か
ら、ユーザ様での稼動率が徐々に高まってきていることが感じられます。
実際に、スタンドアローンプロテクトから、ネットワークプロテクトに移行
する場合の費用の質問や、社内でプロテクトキーを半ば取り合いのように使
われている状況をお聞かせいただくことがあります。
誠にありがとうございます。

ただ残念なことに、価格体系の説明が不足しているためか、不便な利用方法
を強いられている方を見かけることが度々あります。
Bird-21 を、より一層効果的に使っていただくために、利用状況の変更に関
する価格体系をあらためてご紹介させていただきます。

 ・スタンドアローン型からネットワーク型への変更に関する費用
   定価の差額10万円(税別)にて、ネットワーク型にお取替えいたし
   ます。ネットワーク型は、1ライセンスからでも利用可能です。
   LANに接続されたパソコンであれば利用可能になります。
 ・複数本導入(追加導入)に関する割引
   2ライセンス以上の場合には、複数割引が適用されます。追加導入さ
   れる場合には、定価に対して下記の割引率を適用いたします。
    2本目:80%、3本目:70%、4本目:60%、5本目以降:50%
 ・マルチプロセッサ(マルチコアを含む)に関するライセンスの考え方
   海外のCAEソフトでは、複数CPU(コア)を搭載する機械で使用
   する場合には、特別なライセンス料金を上乗せしている例が多く見受
   けられますが、RESP&Bird-21では単一CPU(シングルコア)機と変
   わらないと考えております。特別な費用負担は発生しません。


[ 3 ]???????????????????????????????
建築学会大会参加報告

9月7日?9日に開催された、日本建築学会2006年度大会に参加してま
いりました。今年の会場は、神奈川大学で5年ぶりに首都圏での開催です。
暑い中、参加された皆さん、お疲れ様でした。

ただ今年は、各WGからの精力的な成果報告があったものの、だれもが期待
するような共通テーマの認識が薄く、また通勤電車で行ける会場という気安
さからか、「熱気の体験」を期待する向きには、やや淡々としていたかな、
という印象があります。
梗概CD?ROM版の構造系を見ると、昨年や一昨年に比べて約10%程、
投稿数が減少していることが分かります。
過去5年間を比較しても、2004年(北海道大学)が最も件数が多く、
2001年(東京大学)と今年が最も少なくなることから、開催地が首都圏
となる年は、投稿数が冴えない傾向にあるのかもしれません。

そんな中で、我々RESP&Bird-21関連では、下記の四編の発表を行いました。
 ・応答スペクトル法による建物の地震リスク評価プログラムの開発
   浪田裕之・坪田正紀・梁川幸盛・樋口真由子
 ・地震リスク・マネジメント技術を活用した地震対策の効果検証
   ?その15? 東京周辺の震源域および建物位置における地震動
   澤飯明広・高橋雄司・浅野美次・安野郷・
   泉田伸二・中川太郎・山岸邦彰
 ・地震リスク・マネジメント技術を活用した地震対策の効果検証
   ?その20? 制振ダンパーによる事務所ビルの制震補強
   樋口真由子・坪田正紀・村地由子
 ・偏心率の複素数表現による流体ダンパーを用いた
   免震建物のねじれの評価  梁川幸盛

RicoMa(リコマ:地震リスク評価プログラム)が販売開始となり、
活動範囲を「地震リスクと建物被害の推定の橋渡し」に広げつつあることを
反映した成果といえます。かつての非線形振動解析一辺倒から、構造解析の
技術を様々な応用分野に広げていくことが、今後の RESP&Bird-21 グループ
のテーマと考えております。


[ 4 ]???????????????????????????????
Bird-21 & RESP 体験セミナー(10/3)のお知らせ

Bird-21 による短時間の構造概算設計だけでなく、RESPによる振動解析
までを体験していただくコース(無料)です。購入検討や購入後のトレーニ
ングに留まらず、地震応答解析の入り口までご案内いたします。

従来からのBird-21の特徴を盛り込んだ内容(素早い1次設計、数量検討、
構造図表現、躯体パース図作成、保有水平耐力の算定)も細部を見直し、
より内容の濃いセミナーを目指しております。

 2006/10/3(火曜) 13:30?17:00 弊社新館トレーニング室(東京)
          ※希望者には、Bird-21お試し版(保有耐力付)進呈

 詳しくは、下記URLを参照してください。
    http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/003.html


[ 5 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

◆朝起きると肌寒さを感じるようになりました。日中は蝉の声が聞こえ、夜
はコオロギの鳴き声がするという微妙な季節を感じています。夏休みは九州
の霧島に行ってきました。学校の授業では「古事記」について内容を詳しく
教えてくれませんでしたが、今は「古事記」にかかわる書物を読み漁ってい
ます。天孫降臨の地、霧島はやはりよかったです。霧島神社の旧宮を階段下
から見上げると、昭和天皇の御陵とほぼ同じデザインになっており、感動し
ました。「熊襲タケルの洞窟」なるものにも入りましたが、こちらはちょっ
と興醒めでした。(A)
◆先月息子の試合応援へ香川県高松市へ行ってきました。行きは、中央?名
神?山陽高速から瀬戸大橋を渡り四国へ、3日間体育館に缶詰だったので特
に観光という観光は出来ませんでしたが、高松市内から見える景色で山を人
工的に削って平坦にしたような山が印象に残りました。後で地図帳を見ると
「屋島」という地名で平坦ではなく、尾根が水平になっているような地形で
あることがわかりました。帰りは明石海峡大橋を渡って帰りましたが、綺麗
な吊り橋でしばしその美しさと「でかさ」に感動し、約4kmの直線を運転
しながら見とれてしまいました。今回初めて四国へ渡りましたが、大きな橋
を渡って行く土地、何となく特別な印象が残りました。(I)


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RESP&Bird-21 ニュース
              発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
                  〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
      mail:連絡先  TEL:03-5342-1138  FAX:03-5342-1238
                     http://www.kke.co.jp/resp/
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