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RESP&Bird-21 ニュース Vol.33

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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.33 2006/2/24
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。

[ 目次 ]??????????????????????????????
 1.免震告示構造設計システムの告示改正への対応について
 2.免震ねじれ解析でのマルチ・シア・スプリング(MSS)について
 3.Bird-21&RESP 体験セミナー(3/22)のご案内
 4.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)


[ 1 ]???????????????????????????????
免震告示構造設計システムの告示改正への対応について

告示に準拠した免震構造の設計が、インターネットを介して、手軽に無料で
利用できる「免震告示構造設計システム」に関して、平成17年度告示改正
への対応が完了しましたのでご紹介いたします。

平成17年に改正された免震建築物に関する国交省告示の、主な改正点は以
下の通りです。

 (1) 暴風に対する抵抗要素として、免震材料以外に「風用拘束装置」を
   設置することが可能となりました。
 (2) 上部構造を四号建築物とした場合は、上部構造の設計検討が省略でき
   るようになりました。
 (3) 免震建築物の周辺に設けるクリアランスの設定が、緩和されました。

以下に示す免震装置メーカーでは、各社のウェブサイトにて上記改正が反映
された免震告示対応構造計算システムを公開しております。上記項目の(1)
に関しては、特に株式会社ブリヂストンの新装置が対象となっており、項目
(3)に関しては全メーカーの対応となっております。

 □オイレス工業株式会社 ( http://www.oiles.co.jp/ )
  http://www.oiles.co.jp/building/menshin/oss.html

 □株式会社ブリヂストン ( http://www.bridgestone.co.jp/ )
  http://www.bridgestone-dp.jp/dp/kentiku/mensin/index.html

 □THK株式会社 ( http://www.thk.co.jp/ )
  http://www.thk.co.jp/technology/inochi_menshin.html

 □東洋ゴム工業株式会社 ( http://www.toyo-rubber.co.jp/ )
  http://www.toyo-rubber.co.jp/cp/mensin/mensin.html

 □株式会社免制震ディバイス ( http://www.adc21.co.jp/ )
  http://www.adc21.co.jp/gentai.html

どなたでも無料でご利用頂ける本設計システムは、確認申請提出実績が多数
あり、ユーザ・サポート体制も整った実用的なプログラムから構成されてい
ます。免震構造をご検討される際には、ぜひお試しください。


[ 2 ]???????????????????????????????
免震ねじれ解析でのマルチ・シア・スプリング(MSS)について

最近は、いびつな敷地の形状をそのまま採用したかのような平面形状を持つ
免震建物が多くなりました。
このような免震建物では、ねじれを考慮した設計が必須であり、ねじれを考
慮した振動解析には、マルチ・シア・スプリング(MSS)モデルを使うの
が一般的です。
RESPシリーズでは、下記の2パッケージにて取り扱うことが可能です。

 ・RESP-M3(建築構造物の擬似立体モデルによる振動解析プログラム)
 ・RESP-F3D(建築構造物の3次元フレームの動的弾塑性解析プログラム)

MSSモデルは、一口で言ってしまえば、積層ゴムアイソレーターの非線形
特性を、全周方向で評価するために、小さな非線形バネを放射状に配置する
モデル化方法です。MSS要素を使うことによって、加振方向とは別の方向
の剛性もそれなりに評価することになります(参考文献:免震構造設計指針、
日本建築学会)。

ただし、放射状にバネを並べただけでは、単純に硬くなってしまいますので、
構成バネの一本あたりの剛性・耐力を低減する必要があります。
初期の頃のMSSモデルの対応では、まだまだ研究的な扱いで、構成バネの
本数によって、手作業で低減値を入力する必要がありました。現在では、
自動計算機能が追加されており、適当な構成本数を指定すれば、一方向加力
時の復元力特性が等価になるよう、内部的に適切な低減を行います。

構成バネの本数については、精度面では多ければ多いほうが良いはずですが、
実務的には下記の本数で十分です。これ以上本数を増やしても、計算時間が
余分にかかるだけで、計算結果に有意な差はありません。

 ・線形(天然ゴムアイソレータなど) :2本(90度ピッチ)
 ・非線形(高減衰ゴム・鉛プラグ入り):6?8本(20?30度ピッチ)

また、免震装置の等価線形による推定(偏心率・刺激関数に基づいた予測)
に比べて、MSSモデルでの解析結果は、ねじれ量が小さく推定される傾向
があります。
これは、等価線形化法では、全方向の剛性が一様に低下するのに対して、
MSSモデルでは、変位直交方向の構成バネのひずみは小さく、直交方向へ
の剛性が適切に評価されるためだと考えられます。

建物のねじれ変形は、挙動が把握しにくいため嫌われておりましたが、免震
構造であれば、装置の調整で偏心率が制御でき、精度の高い応答推定が可能
であることから、不安もかなり解消できるのではないかと考えております。


[ 3 ]???????????????????????????????
Bird-21&RESP 体験セミナー(3/22)のご案内

Bird-21 による短時間の構造概算設計だけでなく、RESPによる振動解析
までを体験していただくコース(無料)です。購入検討や購入後のトレーニ
ングに留まらず、地震応答解析の入り口までご案内いたします。

従来からのBird-21の特徴を盛り込んだ内容(素早い1次設計、数量検討、
構造図表現、躯体パース図作成、保有水平耐力の算定)も細部を見直し、
より内容の濃いセミナーを目指しております。

 2006/ 3/22(水曜) 13:30?17:00 弊社新館トレーニング室(東京)
          ※希望者には、Bird-21お試し版(保有耐力付)進呈

 詳しくは、下記URLを参照してください。
    http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/003.html


[ 4 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

■今朝、女子フィギュアスケートを見るため、°Nきしてテレビをつけまし
た。しかし、再び目を開けた時にはもう最後の選手の演技だったのですが。
今季オリンピック初の日本の金メダル。ちょっと感動。朝から少し清々しい
気分になれました。またふと、大学入学直後、1日だけ体育会フィギュアス
ケート部に体験入部したことを思い出しました。一緒にいた友達はそのまま
フィギュアに青春を注いだのですが、もし私も、何かの手違い?気の迷い?
でもしあの時入部していたら。。。今頃違った自分だったかもしれません。
内面から滲み出る上品さとか、気品とか。たとえ演技でも、今よりは確実に
何か違ってたはず。でも、、、ないですね。ないない。私にはあの化粧と衣
装は絶対ムリ。                        (ひ)
■フィギュアといえばアキバ。先日、秋葉原を久々に散策。街の大きな変貌
を目の当たりにしました。電子関連は末広町側に追い出されてしまってます。
目的のジャンク屋もパーツは少な目。「USBあったかスリッパ」みたいな
ビみょーな商品が幅を利かせているし。しかも、中古品には電気用品安全法
(PSE法)問題が。電器製品の中古販売が禁止されるみたいです(泣)。(Y)
■先日「プレゼンテーション技法」というセミナーに参加しました。プレゼ
ンテーションの定義にもよりますが、広く考えれば設計、営業、社内と幅広
いところでプレゼンの機会があります。セミナーでの教えは、「120%の
評価を受ける優れた資料・設計でも、伝える技術が0%ならそのプレゼン評
価は120×0=0%である。」「プレゼンは資料を見せるのではない。見
せるのはプレゼンター個人である。」というものでした。技術論に走りがち
な弊社としては、伝える技術の大切さを教えられたセミナーであり、深い感
銘を受けました。プレゼンセミナーに興味をもたれた方は御一報ください。
営業活動の一環としてその成果を披露したいと思います。     (I)


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RESP&Bird-21 ニュース
              発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
                  〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
      mail:連絡先  TEL:03-5342-1138  FAX:03-5342-1238
                     http://www.kke.co.jp/resp/
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http://www.kke.co.jp/policy/privacy.html

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