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RESP&Bird-21 ニュース Vol.28

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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.28 2005/11/14
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。

[ 目次 ]??????????????????????????????
 1.「エネルギーの釣り合いに基づく耐震計算等の構造計算」解説書発刊
 2.RESP-M/II 図化のスケーリング機能改善
 3.Bird-21 & RESP 体験セミナー(11/29)のご案内
 4.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)


[ 1 ]???????????????????????????????
「エネルギーの釣り合いに基づく耐震計算等の構造計算」解説書発刊

本年6月28日に「限界耐力計算と同等の計算法」として「エネルギーの釣
り合いに基づく耐震計算等の構造計算」(以下、エネルギー法)の告示が公
布され、9月1日から施行されています。
施行の時点では、概要と基礎理論だけが公開され、詳細な計算内容について
は明らかにされていませんでしたが、先週末(11月4日)に開催された講
習会(財団法人 日本建築センター 主催)にて、詳細な内容説明があり、計
算例を含んだテキストが配布されました。

講習会では、資料としてテキスト「技術基準解説及び計算例とその解説」が
配布され、主にエネルギー法の概要および計算例の解説が行われました。
計算例は全9例あり(内訳は下記のとおり)、代表的な構造種別を網羅する
構成になっているのが特徴です。エネルギー法が特定の構造種別によらず、
普遍的な考え方として扱われていることが伺われます。

 ・鉄骨造 :3例    ・CFT造:1例
 ・RC造 :2例    ・SRC造:1例    ・木造  :2例

 各設計例では、下記の検討例が掲載されています。
  1.常時荷重時の検討(許容応力度設計法)
  2.稀に発生する地震に対する検証(エネルギー法)
  3.極めて稀に発生する地震に対する検証(エネルギー法)
  4.時刻歴応答解析結果との比較(参考資料)

以下、講習会に参加しての感想となりますが、秋山宏先生(日本大学教授・
東京大学名誉教授)が提唱されるエネルギー法(著書「エネルギーの釣合に
基づく建築物の耐震設計」等参照)との対比をどうしても考えてしまいます。

秋山先生の提案される基本理念では、設計目標を確定的に満足するかどうか
というよりも、建築物の地震応答の「傾向」「範囲(バラツキ)」を見極め
て、応答全体を把握する視点を大切にされているように思いますが、告示で
は、確定的な手順としての枠組みが大胆に導入されていました。

その観点では、今回の設計例「時刻歴応答解析結果との比較」において、応
答解析結果と単に合う合わないという評価だけでなく(あまり合っていない
という報告でしたが)、「累積塑性変形比」や「損傷集中指数n」あるいは
「減衰」の変化による影響などをまとめた補足資料もあってよかったのでは
ないかという気がします。
告示という性格上、あやふやな記述や興味本位の検討が許されない旨は理解
できますが、設計手順ならぬ「設計法」たる理念が、若干希薄になっててし
まった点が残念に感じました。

一方、法律としてのエネルギー法の利点を考えると、地盤の増幅を詳細に評
価し、履歴ダンパーを有効活用する設計が、振動解析を行わずに(RESP&
Bird-21 担当としては複雑な心境ですが)、可能となったのは大変意義があ
ると思います。告示の内容については、本メールマガジンVol.23(2005/8/25
 配信)にも簡単に特徴をまとめていますので、参考にしてください。

なお、参加希望者が多数であったためか、東京では3回まで追加開催される
ことになったようです。
詳細は、日本建築センターのホームページ(下記URL)をご覧ください。

    http://www.bcj.or.jp/index.html


[ 2 ]???????????????????????????????
RESP-M/II 図化のスケーリング機能改善

RESP-M/II(建築構造物の質点系振動解析プログラム)の図化機能に関して、
強制スケーリング機能を強化しましたのでご紹介します。

串団子振動モデルでは、解析結果の表示において、最大値(横軸)?階数の
グラフを多用することになります。
このグラフにおいて、従来の図化プログラムは、単純に横軸最大値が収まる
ように、自動スケーリングを行っていましたが、免震構造のように一般階と
免震層の応答値(層間変位など)が著しく異なる場合には、自動スケーリン
グが悪戯して、免震層以外の応答分布の表現に難がありました。
いままでは、このような場面で、解析結果のCSVファイル形式出力を表計
算ソフト(エクセルなど)を利用して、手作業で描く必要がありました。

このたびのマイナー機能追加により、利用者が図化範囲を指定した場合には、
範囲外となる応答値に関してクリッピング(画面外となる線分は描画境界ま
でしか描かない)を行い、指定領域内のみを描くようになりました。
本バージョンは、保守サービス契約中のお客様であれば、RESP&Bird-21ホー
ムページからダウンロードすることが可能です。ぜひお試しください。

    http://www4.kke.co.jp/resp/support/download/index.html


[ 3 ]???????????????????????????????
Bird-21 & RESP 体験セミナー(11/29)のご案内

Bird-21による短時間の構造概算設計だけでなく、RESPによる振動解析までを
体験していただくコース(無料)です。購入検討や購入後のトレーニングに
留まらず、地震応答解析の入り口までご案内いたします。
従来からのBird-21の特徴を盛り込んだ内容(素早い1次設計、数量検討、
構造図表現、躯体パース図)も細部を見直し、より内容の濃いセミナーを
目指しております。

 2005/11/29(火曜) 13:30?17:00 弊社新館トレーニング室(東京)
          ※希望者には、Bird-21お試し版(保有耐力付)進呈

 詳しくは、下記URLを参照してください。
    http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/003.html


[ 4 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

■11月に入り、本格的に冬めいてきました。日本の冬には、やはり鍋がつ
きものですよね。一般的に「鍋物」と呼ばれるのは、卓上で鍋を火にかけ、
調理しながら食べる料理のこと。「鍋物」とは、いかにも古くからあった伝
統料理のようですが、その歴史は200年あまりだそうです。1700年代
後半から1800年代前半にかけて、料理書に湯豆腐、鶏鍋、シャモ鍋といっ
た鍋物が次々と登場するようになったようです。やがて、南蛮から「しっぽ
く料理」が伝わって、人々の間に大勢でひとつの鍋を囲む楽しみが浸透した
ことから、鍋ものは大ブームを呼んだと言われています。できたてを熱「う
ちに食べる美味、という何よりの魅力が、主人と他の者とは皿数、食事の場
や時間まで別としていたそれまでの習慣や制度を超え、一気に広まったそう
です。日本各地に、その地域性を存分に活かした「ご当地の鍋」があります
が、各家庭にも「我が家流の鍋」がありますよね。家族や仲間で鍋囲むと、
自然と会話も弾みます。「鍋物」が美味しさだけでなく、なごやかで楽しい
雰囲気作りに一役買っていることは、言うまでもないですね。   (I)


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RESP&Bird-21 ニュース
              発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
                  〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
      mail:連絡先  TEL:03-5342-1138  FAX:03-5342-1238
                     http://www.kke.co.jp/resp/
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