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RESP&Bird-21 ニュース Vol.20

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構造計画研究所 RESP&Bird-21 ニュース Vol.20 2005/7/14
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本メールは、構造計画研究所RESP&Bird?21の最新情報をお伝え
するメールニュースです。RESP&Bird?21を御導入していただい
ている企業の担当者様、技術的問い合わせ・各種アンケート・意見交換・技
術指導をしていただいた方を対象に、月2回程度の予定で発信しております。
配信変更・追加・停止等につきましては、本メールの末尾をご覧下さい。

[ 目次 ]??????????????????????????????
 1.SRB-DUPレンガ造住宅(設計・解析プログラム開発協力)のご紹介
 2.建築振動解析・免震構造解析 実習セミナー開催のご紹介
 3.超高層RC造住宅の強風時の居住性評価の指標について
 4.Bird-21 & RESP 体験セミナー7月のご案内
 5.あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)


[ 1 ]???????????????????????????????
SRB-DUPレンガ造住宅(設計・解析プログラム開発協力)のご紹介

SRB-DUP煉瓦造は、独立行政法人科学技術振興機構の研究事業の一環として、
九州大学大学院人間環境学研究院の松藤泰典教授が中心となって、研究が進
められてきた、新しいタイプの煉瓦構造です。
RESP&Bird-21 室では、2004年の第3期実験棟(SRB-DUP煉瓦造)の建設
にあたり、専用解析プログラムの開発と実験棟の実施設計に関わるお手伝い
をさせていただきました。現代の価値観に合った、非常に興味深い構造形式
だと思われますので、簡単に紹介させていただきます。

レンガ造と聞くと素朴なローテク素材、という印象を持たれる方が多いと思
いますが、SRB-DUP 煉瓦の構造材には下記のような特徴があります。

 ・高度な耐火性(1000?1200℃での高温焼成)
 ・高対候性(紫外線による色あせや劣化のない、半永久的な建材)
 ・人にやさしい吸放湿性・保温性
 ・ローコストで、リユース・リサイクルが可能。環境負荷が小さい

SRB-DUP 煉瓦造では、上記の優れた特徴を持つ煉瓦ブロックを、水平補強材
(スチールプレート)を挿みながら積み上げ、鉛直補強材(寸きりボルト)
により鉛直に方向に締め付けて構造体を構成しています。
    SRB:補強煉瓦造    DUP:分散型アンボンドプレストレス
鉄筋補強コンクリート構造ならぬ、鋼材補強煉瓦構造と呼べる工法で、古来
から広く使われてきた素材の良さを生かし、その弱点を克服した工法である
といえます。

 本プロジェクトは、21世紀COEプログラム「循環型住空間システムの構築」
 に選出されております。
    http://coe.mine.kyushu-u.ac.jp/tpics.html

 第22回全国都市緑化ふくおかフェア「アイランド花どんたく」での
 「くらし・創造のゾーン」における展示が、9月に予定されています。
    http://www.fukuoka-ryokukafair.jp/index.php

 展示会場(アイランドシティ)に建設された実験棟の紹介記事。
    http://www.island-city.net/Topics/education_20050214_1.html

[ 2 ]???????????????????????????????
建築振動解析・免震構造解析 実習セミナー開催のご紹介

厚生労働省所管の技術研修施設である高度ポリテクセンター(URL下記)に
おいて、2日間に渡る実習形式のセミナーを開催いたします。
弊社講師が、基礎理論から実務解析までを解説し、RESP&Bird-21シリーズを
使用して数値解析を体験していただく、実習形式の有料セミナーです。
詳しくは、下記の高度ポリテクセンターのウェブページをご参照ください。

 独立行政法人 雇用・能力開発機構(高度ポリテクセンター)
    http://www.apc.ehdo.go.jp/
    場所:海浜幕張公園の隣(駅を挟んで幕張メッセの反対側)

 「免震構造の設計と解析」
  開催日:2005/7/21(木曜)?7/22(金曜)
    http://www.apc.ehdo.go.jp/seminar/2005/ichiran/syousai/05semi31314.html

 「建築構造物の弾塑性地震応答解析」
  開催日:2005/8/2(火曜)?8/3(水曜)
    http://www.apc.ehdo.go.jp/seminar/2005/ichiran/syousai/05semi31312.html


[ 3 ]???????????????????????????????
超高層RC造住宅の強風時の居住性評価の指標について

高さ60mを超える超高層住宅は、いまだ根強い人気がありますが、物珍し
さだけで売れていた時代は過ぎ、昨今では、高品質・高付加価値・高い居住
性を強く求められています。
超高層住宅の高い居住性を確保する上で、大きな問題となるのが強風時の揺
れの評価で、TMDやAMDが使えない(初期・運用コストの問題や機械振
動のため)場合には、基本検討時の居住性評価が非常に重要になってきます。

2004年版「建築物の振動に関する居住性能評価指針・同解説」では、
旧指針で示されていた性能ランクを廃止し、新たに振動知覚確率による評価
方法を導入しています。しかし、設計者側からはどの性能レベルを目指すべ
きなのか、という貴重な指標が失われてしまった印象を受けます。

振動知覚確率と性能レベルを結びつける資料として、超高層住宅の計画で豊
富な経験を持つ旧住宅整備公団の調査結果に基づいた、下記の論文がとても
参考になります。

 北堀隆司、「鉄筋コンクリート造超高層住宅の強風時の居住性に関する設
 計法」、コンクリート工学,Vol.38,No.8,2000年8月.

上記論文では、建物応答の簡易な推定 → 知覚振動指標βの推定 → 知覚振
動指標βの評価、のステップを通じて、経験的にクレームが生じないレベル
(0.0≦β)、望ましいレベル(1.0≦β)の評価を提示しています。

また、2004年版「建築物荷重指針・同解説」に示される風外力波形の作
成方法(RESP&Bird-21技術セミナー2005、「風および地震外乱による履歴ダ
ンパーの疲労の検討」で示した方法)により外力波形を作成して応答解析を
行った結果と組み合わせれば、さらに精度の高い推定が可能になります。

学会指針以外の「よりどころ」を求められている方には、大いに参考になる
ものと思われます。


[ 4 ]???????????????????????????????
Bird-21 & RESP 体験セミナー7月のご案内

7月からBird-21体験セミナーを一新し、短時間の構造概算設計だけでなく、
RESPによる振動解析までを体験していただくコース(無料)となりました。
購入検討や購入後のトレーニングに留まらず、地震応答解析の入り口までご
案内いたします。
従来からのBird-21の特徴を盛り込んだ内容(素早い1次設計、数量検討、
構造図表現、躯体パース図)も細部を見直し、より内容の濃いセミナーを
目指しております。ご期待ください。

 2005/7/26(火曜) 13:30?17:00 弊社新館トレーニング室(東京)

 詳しくは、下記URLを参照してくだウい。
    http://www4.kke.co.jp/resp/topics/topics_all/003.html

[ 5 ]???????????????????????????????
あとがき(RESP&Bird-21担当者近況)

■今春、RESP&Bird-21室にデビューした新人です。まだ3ヶ月余りですが、
新人という名の通り、多くの新しいことを経験しました。中でも、初めて給
料を頂いた時は感動しました。初給料を祝って友人らと豪華に食事をしよう
と、私にしては張り込んだ綺麗なレストランへ行きました。メニューを広げ
ると品名よりも値段の方に目が行き、ついつい安価なものを探してしまうの
は貧乏学生だった悲しい性でしょうか。新しいことに出会う喜び、新しいこ
とを知る感動は、素晴らしいものですね。仕事にも環境にも少しずつ慣れは
じめましたが、新しい出会いに感動した「初心」を忘れるべからずの精神で
頑張ります。                         (I)
■弊社の会計年度は7月始まりなので、6月には年度末ということで、いろ
いろお願いをさせていただきました。ご協力ありがとうございます。ただ、
「本年もよろしく」と7月に切り出すのも季節感がずれているので、とくに
変わりなくお客様とは接しています。ところが、社内的にはバタバタです。
引越があったり、部署名が変わったり、異動したりとか... 誰のことかな?
みなさま、今年度もよろしくお願いします。           (N)
■佐々木睦朗氏のFLUX STRUCTURE(自由曲面構造形態創出)展。構造の未来
の一つかも(http://www.toto.co.jp/gallerma/ex050601/index.htm)(Y)


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RESP&Bird-21 ニュース
              発信:株式会社 構造計画研究所 耐震技術部
                  〒164-0011 東京都中野区中央4-5-3
      mail:連絡先  TEL:03-5342-1138  FAX:03-5342-1238
                     http://www4.kke.co.jp/resp/
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[ 弊社個人情報保護指針 ]??????????????????????
http://www.kke.co.jp/policy/privacy.html

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