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FAQ よくある質問

RESP-QDM データ記述関連

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「等価せん断型」「等価曲げせん断型」は、どのように選択すればよいのですか?

「等価せん断型」は、単純にせん断バネに置換します。

下階が上階に影響を与えず各階が完全に独立ですので、理論が分かりやすく、モデル化も簡単です。

一方、「等価曲げせん断型」は、梁要素(曲げ・せん断が考慮できる)に置換しますので、下階の曲げ回転変形が上階の挙動に影響し、やや複雑でモデル化も難しくなります。

一般的な選択のポイントとしては、建物の塔状比が小さく、せん断的な挙動が予測される場合には「等価せん断型」を選択し、塔状比が大きく、しなるような変形が予測される場合には「等価曲げせん断型」を選択します。

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一般的に「等価せん断型」「等価曲げせん断型」といわれるモデルは、RESP-QDMではどのように選択するのですか?

フレームモデルの作成指定(*FRAME-MODELコマンド)において、モデル化タイプ指定に「SHEAR」(等価せん断型)、「BEAM」(等価曲げせん断型)を指定することになります。

等価曲げせん断型のモデル化には、柱軸力や長期応力などの情報が必要なため、荷重増分解析時の結果出力指定の方法にも注意していただく必要があります(利用者マニュアル第4章参照)。

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モデル化タイプ指定の「BEAM」と「ROCKING-BEAM」は、どのように選択すればいいのですか?

モデル化対象階より下階の回転剛性の評価方法が異なります。「BEAM」では、モデル化対象の最下階の曲げ剛性に含めてしまいますが、「ROCKING-BEAM」では、ロッキングバネに分離します。

たとえば、荷重増分解析では地下階までモデル化し、振動解析では地上階のみという設定の場合、「BEAM」では、地下階の曲げ剛性を、1階の曲げ剛性に直列バネとして含めて剛性低下させるのに対し、「ROCKING-BEAM」では、ロッキングバネに明確に分離します。

ロッキング変形が支配的な建物の場合には、「ROCKING-BEAM」を選択し、そうでない場合には、「BEAM」で済ますことが一般的に行われます。

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QDMは、M/II用のモデル化においても、多フレームでのモデル化ができますが、普通の一本棒のモデル化と何が違うのですか?

一本棒にモデル化する場合には、階全体の復元力がひとつのスケルトンカーブに置換されます。

この方法は、フレーム毎に一様に崩壊する建物では問題になりませんが、局所的に早期降伏するフレームが含まれる場合や、塔状比が異なるフレームが含まれる場合には、復元力特性タイプ(履歴ループ規則)の適合性や、変形モードの適合性が問題になります。

このような場合には、フレーム毎にモデル化方法を最適化させる必要から、多フレームでのモデル化が実施されます。

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かつての「QD-PLOT」では、「トリリニア、第1折点がα・K1、第2折点は面積等価」などと指定していたのですが、RESP-QDMでは同等の指定はどのように記述するのですか?

スケルトンカーブモデル化方法の「TRI-2-AREA」を選択していただき、第1折点の指定を[Q1 FACTOR 0.8」のように剛性低下αのせん断力指定で行い、第3点の指定を「D3 ANGLE 100」のように層間変形角指定で行うことで等価なモデル化になります(利用者マニュアル、*SKELETONコマンド、記述例参照)。

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「*F2-RESULT」コマンド、「FRAME」サブコマンド中の「開始位置」とは何を意味しているのですか?

RESP-Fでは、複数フレームを一列に並べて解析しますが、曲げせん断分離を行うには、「FRAME」サブコマンドを用いて、各フレームを再分離する必要があります。

各フレームの曲げ変形を正しく評価するには、複数フレーム間の中立軸位置合わせをする必要がありますが、このために「開始位置」で指定された位置情報が参照されます。

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曲げせん断を分離した場合の、各成分の比率を知りたいのですが、どうすればよいのですか?

「*FRAME-MODEL」コマンドの「COMPONENT」サブコマンドを利用することで成分比を知ることが可能です。

成分比は、増分解析中の各ステップで変化しますので、どの時点の成分比を出力するのかを指定する必要があります。

ただし、このコマンドで求まる成分比は、あくまでも荷重増分解析時の変形モードであり、振動解析中に現れる、さまざまな変形モードを全て評価しているわけではないことに注意してください。

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Q?δ関係の直接入力時には、曲げせん断型にモデル化できないのですか?

できません。

曲げせん断型のモデル化には比較的多くの情報が必要なため、現時点のバージョンでは、せん断型のモデル化しかできません。

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