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FAQ よくある質問

RESP-M/II データ入出力関連

FAQ一覧

フレームや壁というのは、串団子モデルとどのような関係にあるのですか?

一般的には、フレームは「等価せん断型バネ」、壁は「曲げせん断型バネ」と呼ばれています。

RESP-M/IIが開発された当時は、手作業で振動モデルを構築することが前提となっていました。そのため、手作業でモデル化しやすいように、ラーメン架構部分を等価せん断型に、連層耐震壁部分を曲げせん断型にモデル化し、両者を境界梁で接続するという考え方を採用しています。このような背景から、利用者マニュアルでは現在でもフレーム・壁という言葉を使っています。

要素の考え方として、「等価せん断バネ」は単純なせん断バネのことで、2点間の相対並進成分にだけ作用するバネを指します。「曲げせん断型バネ」は、梁要素のことで、並進成分だけでなく回転成分にも作用することになります。

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ロッキングバネに関する重量(回転慣性重量モーメント)はどのように計算するのですか?

回転慣性重量モーメントは、(建物の重心からの距離の2乗)×(ある部分の重量)の計算を建物全体に積分して求めます。

RESP-M/IIは高さと水平距離の平面内で考えますので(x:水平、y:鉛直)、ある点(x,y)の重量をmxyとした時には、原点に関する回転慣性重量モーメントは、mxy*(x*x+y*y)と表すことが出来ます。つまり、全ての節点重量に関してΣmxy*(x*x+y*y)を計算すれば、原点に関する建物全体の回転慣性重量モーメントを求めることが出来ます。

一方、RESP-M/IIのデータ中には、高さ(HIGHコマンド)と重量(WEITコマンド)は既に入力していますので、この情報から内部的にΣmxy*(y*y)を求められます。ユーザ入力としては、不足分のΣmxy*(x*x)を入力してあげれば、建物全体の値を完成させることが出来ます。

従って平面的な広がりに関する部分を、ROSWコマンドで入力しなければならないことになります。実際に値を求める手順としては、建物の支点反力図(地震重量による支点反力が望ましい)を用いて、全ての支点反力に対して建物重心からの距離の二乗をかけて合計を計算することが、一般的によく行われます。RESP-M/II利用者マニュアルのROSWコマンドの解説も参考にしてください。

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フレームや任意層間バネの番号とは、どのように決めればいいのですか?

バネ要素を個々に識別するために、名前を付ける必要があります。この名前がバネ番号に相当します。

RESP-M/IIでは、1から始まる連続した番号を入力することが前提になっています。番号に抜けがあったり、重複がある場合には正しい解析にならないので注意してください。

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WAVEコマンドで指定する"(7F10.2)"のような、波形ファイルの書式指定は何を意味しているのですか?

FORTRAN言語による固定レコード読み込み時の書式指定を意味しています。

たとえば"(7F10.2)であれば、1行につき浮動小数点(FLOAT)型が小数点以下2桁で10桁分の幅が7個連続している、という意味になります。

詳しい解説は、FORTRAN言語のプログラミング入門書などを参照してください。

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RESPコマンドの外力指定(1)、(2)には何を指定すればよいのですか?

通常の地震応答解析を行う場合には、(1)には1を、(2)には0を指定してください。

風加振力解析などでは、(1)には0、(2)には1というような指定になります。

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曲げせん断モデル(壁)の曲げの履歴を図化した際の横軸は何を意味しているのですか?

M/EIで初期勾配が求まる曲率になります。

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最大応答値を見ると、全体応答値=フレーム応答値+壁応答値のようになっていないのはなぜですか?

最大応答値は、解析中のある瞬間の応答値で、時刻を特定していません。発生時刻が異なる応答値はバランスしませんので、加算しても一致しません。

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RESP-F3の荷重増分解析結果を、RESP-QDMを用いてモデル化し、解析しているのですが、F3の固有値解析結果とRESP-M/IIの固有周期が一致しないのはなぜですか?

RESP-QDMは、RESP-F3の第1ステップの解析結果に基づき初期剛性を計算します。

RESP-F3の第1ステップにおいて、部材にひび割れ・降伏が生じると、正しい初期剛性が求まりませんので注意してください。この場合には、RESP-F3解析時のリストファイルのイテレーション状況や、ログファイルを参照することで、剛性変更の状況が確認できます。

また、RESP-F3の立体モデルが大きくねじれるような場合には、周期が一致しないことがあります。これは、RESP-M/IIへの変換時に、ねじれの影響を無視してしまっているためと考えられます。このような場合には、ねじれを考慮できるRESP-M3やRESP-F3Dのようなプログラムを使用するべきです。

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剛性マトリクスを直接入力して解析しているのですが、剛性マトリクスを作成した元プログラムの固有値解析結果と、RESP-M/IIの固有値が微妙にずれるのですがなぜですか?

マトリクスの有効桁数が失われていることが原因の場合があります。"(E12.5)"程度の有効桁数では不足することがありますので、十分な有効桁数(40桁程度)を取るようにしてください。

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任意層間バネや制振要素は、1層あたりの入力数に上限がありますか?

上限はありませんので、1層につき何個でも、どの組み合わせでも入力することが出来ます。

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木造建物の復元力特性はどのように設定すればよいのですか?

木造建物の復元力特性の与え方は、オーソライズされた考え方がありませんので、実験に基づき個別に設定する必要があります。

この場合、この分野をリードする研究者ら(坂本功先生、大橋好光先生、建築研究所の河合先生ら)の発表論文を参考にすることが重要だと思われます。全く手がかりが無い状態であれば、復元力特性タイプに「スリップ型」を選択し、初期剛性の半分以下の等価剛性、保有水平耐力に相当する折点を設定する方法も考えられます。

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減衰タイプ9番と11番はどちらも「部別指定型剛性比例減衰」で同じような機能のようですが、どこが異なるのですか?

基本的には同じですが、11番の方が多機能で、使いやすくなっていますので、11番をお使いください。

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