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FAQ よくある質問

■計算・計算条件

FAQ一覧

計算を早く回す方法はないですか?

「ツール」-「オプション」の計算時のスレッド数を変えることで、1ケース解くために複数のCPUを使った並列処理を行います。また、モデル規模が非常に大きい場合、マトリックスソルバを「Skyline」から「Sparse」または「IntelPardiso」に変えることで計算が早くなることがあります。

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建物の支点位置に強制変形を作用させる解析はできますか?

RESP-Dでは強制変位を与える機能はございません。
別プログラムRESP-F3TであればLoadCase - LoadBind コマンドを用いることで解析は可能です。

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質点系解析について塑性率の基点はどこですか?

塑性率基点は第二折れ点となります。

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柱,耐震壁のせん断力に対するせん断ばねは,どのような復元力特性で評価されるのでしょうか。

せん断非線形は、「部材復元力特性計算条件」>「部材非線形条件2」の設定によります。
デフォルトでは、柱のせん断は弾性、耐震壁のせん断非線形はトリリニアとして評価されます。
せん断非線形の折れ点耐力については、「部材復元力特性計算条件」>「終局耐力条件3」で変更できます。

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ファイバーモデルの塑性率計算に関して、材料塑性率基点歪みのデフォルト値の根拠は何でしょうか? RC:圧縮0.005、引張0.01 S:圧縮0.01、引張0.01

終局耐力に十分漸近していると言える程度の大きな値をデフォルト値として設定しています。
(S造柱だと降伏ひずみの約5倍程度になります。)

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鉄骨梁の降伏後の剛性(復元力特性の2次勾配)はどのようになっていますか?

降伏後剛性低下率(初期剛性に対する比)は0.001としております。
「部材リスト」->「部材耐力の直接入力」(大梁曲げ耐力タブ)にて設定することで変更可能です。
α3のみ入力した場合、降伏後剛性低下率のみ変更されます。

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上下動解析はどのように行えばよいでしょうか?

「振動解析ケース設定」より、入力波形の設定を行う際に入力方向を「Z方向」として設定することで解析することが出来ます。

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増分解析・振動解析において、「数値の範囲が間違っています(○○行目) RebarRectangle ○○○」といったエラーが表示されます。どう対処すれば良いですか?

RC柱において芯鉄筋のdt指定が部材幅の半分を超えており、正常に鉄筋位置が取得できていない可能性があります。

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重心位置はどのように算定されていますか?

剛床仮定を設けている共通の床グループIDごとに鉛直方向の応力解析を元に各階の軸力重心として算出してします。

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壁エレメントが早期に曲げヒンジを生じてしまいます。なぜでしょうか。

応力計算条件で「鉛直荷重時の軸変形を考慮しない」としている場合、鉛直荷重時のみ柱剛性を増大させることによって軸変形を生じないモデルとして計算しています。
その際、既定の設定だと柱のみ軸剛性を増大させ、壁の軸剛性はそのままとなりますので、長期軸力を壁板が負担しないことになります。
そのため、水平荷重時にすぐに壁板の引張縁が引張に入るため、壁板が早期に降伏しやすい計算となります。
解決策としては、応力計算条件で軸変形を考慮しない場合の倍率を変更して調整していただくことも可能です。

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施工段階解析とはどのようなものでしょうか。

実際の施工においては、すべての層をいっぺんに作るわけではなく、一層ずつ施工されます。そのため、たとえば1層目を施工した段階で自重により若干の鉛直変位が生じますが、2層を施工する時点ではその鉛直変位を加味したうえで水平になるように施工されます。このように、1層ずつモデルを作り上げては載荷、というステップを繰り返すのが施工段階解析です。施工段階解析は、応力解析条件で設定できる考え方としては「鉛直荷重時の軸変形の考慮」と関係し、軸変形を考慮する場合と考慮しない場合の間に位置するような解析結果になります。どちらの状況により近いかは、建物の特性によります。
以下の記事で簡単な検討を行っていますので、よろしければご参照ください。

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解析結果のエラーとして「不安定自由度 Z002Y003X004B0500UZ」といったエラーが出るのですが、どこに着目すればよいのでしょうか?

「不安定自由度 Z002Y003X004B0500UZ」を例にとりますと、「下から2番目の階、Y方向に下から3番目の通り、X方向に左から4番目の通り、節点番号500の節点が全体座標系におけるUZ方向に不安定」という意味を示すエラーとなります。
問い合わせとしては、梁の中間部に梁を分割していない状態で柱を配置したケースなどが多いです。

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一部の部材に長期軸力を負担させたくないのですが、方法はありますか?

応力計算条件で、制振ブレース、制振間柱については一律で長期軸力の負担有無を設定できます。
個別に設定したい場合、ブレースはブレースの符号ごとに、柱の場合は柱個別のプロパティで長期軸力負担の有無を設定することも可能です。

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軸変形の考慮について、柱は水平のみ考慮、免震部材は鉛直・水平で考慮と条件を変えることはできますか。

軸変形の考慮については、軸変形を考慮しないとした場合には鉛直部材の軸剛性に大きな倍率を乗じて計算する仕様です。
その際の剛性倍率を柱、壁、免震部材に対してそれぞれ設定することで、柱と免震部材で軸変形考慮条件を変えることが可能です。

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非剛床の解析は可能ですか?

可能です。節点を選択し、「剛床解除」のプロパティを「しない」にすることで剛床解除されます。

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床による大梁の剛性倍率はどのように考慮されていますか?

「設計・計算条件」の「剛性条件」から、増大率として考慮するか、協力幅として考慮するかを選択できます。デフォルトでは協力幅として考慮されており、RC造スラブ厚、S造デッキプレートスラブ厚を指定できます。スラブ厚の指定は階ごとに一律となります。

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外付けの補強架構と建物とをスラブで接続したいのですが、スラブの剛性を考慮して解析するにはどのようにすればよいのですか?

水平剛性を考慮するには、水平ブレースによりブレース置換する方法もしくは平面応力要素を配置することが可能です。

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支点の浮き上がりを考慮した解析を行うことはできますか?

支点ばねに引張非線形を考慮することで可能です。
節点の支持条件をばねとしばねの初期剛性を設定して、部材リスト>支点ばねの非線形特性直接入力にて引張型の折れ点が極端に小さいバイリニアを設定します。

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モード別減衰を指定した解析でエラー(入力と消費エネルギー比が閾値を超えました)が出たのですが対処法はありますか?

固有値解析を200次など高次まで行なった上で、モード減衰を高次まで設定することで解消される可能性があります。また、積分刻みも十分細かくする必要があります。

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架構設計変形時(最大応答時に対するエネルギー2倍となる荷重倍率)を求めたいのですがいい方法はありますか?

計算条件→静的荷重増分解析条件から確認、設定が可能です。

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状態N,R,T解析を行って付加系質点モデルを構築するにはどのような設定が必要でしょうか。

応力計算条件で状態N,R,T解析を実行する指定を行い、質点系振動解析条件で付加系モデルを考慮する設定を行う必要があります。
なお、「各層に付加ばねを考慮する」とした場合には、「層復元力特性の設定」で各層の付加剛性を入力する必要があります。

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雑壁の剛性評価方法を教えてください。

①フレーム内雑壁の剛性評価
RESP-Dでは、耐震壁として配置した壁がスリットや開口により耐震壁と判定されなかった場合にフレーム内雑壁として扱われます。
雑壁剛性は、周辺の柱梁の剛性に見込んで評価されます。
②フレーム外雑壁の剛性評価
RESP-Dでは、雑壁として配置した場合はフレーム外雑壁として扱われます。フレーム外雑壁は、偏心率計算時にのみ雑壁剛性の考慮/非考慮が確認できます。雑壁剛性の評価方法として、雑壁の弾性ばね(n倍法により計算)を雑壁の重心位置に配置したものとして検討を行います。(弾性ばねのため耐力は設定できません。)

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免震部材の剛性倍率が変わると長期軸力が変わるのはなぜでしょうか?

「計算条件」→「応力計算条件」→「応力条件2」にある免震部材のモデル化で「せん断力によって発生するモーメントを考慮する」にしている場合、免震部材が剛域付きせん断ばねとしてモデル化されています。 その際に、長期荷重時でも、大梁の端部モーメントに対して免震部材にもモーメントが発生するため、免震部材にせん断力が入ります。部材の水平剛性の調整に伴い、各部材の分担せん断力が変わるため、上部構造のモーメントが変動し、免震部材の長期軸力も変わります。

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加振終了後の自由振動まで解析して残留変形を求めるにはどのようにすればよいでしょうか。

解析ケース設定で地震波の継続時間より長い終了時間を設定すれば、自由振動として考慮できます。

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RESP-Dで工学的基盤の傾斜による位相差の影響は考慮できますか?

工学的基盤が傾斜している場合は、建物基礎の位置により表層地盤の増幅特性が異なるため、位相差の影響を厳密に考慮するのであれば、RESP-F3Tを用いて波形を多点入力することが適切です。ただし、表層地盤の増幅特性の差が無視でき、工学的基盤の傾斜による影響を時間差としてのみ定義できると判断するのであれば、RESP-Dでこの影響を考慮することが可能です。
計算条件 > 振動解析ケースの設定 > 位相差入力条件にて、位相遅れ時間から求めた等価な入射角度を入力してください。

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XY平面上で傾斜している架構の間柱型ダンパーが効かないのはなぜでしょうか?

以下の2点が原因であると考えられます。
1.XY平面上で、梁の角度と間柱型ダンパーの作用角度(柱の軸回転角)が完全一致していない
2.ねじり剛性を考慮していない

梁の角度と間柱の作用角度がずれている場合、少なからず梁直交方向の力が生じるため、梁のねじり剛性と間柱型ダンパーの力による釣合いが生じますが、ねじり剛性を考慮していない場合は、抵抗が無いため間柱型ダンパーの力も発揮されません。

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製品に関するお問い合わせご相談はこちらまで TEL03-5342-1136 FAX 03-5342-1236 構造計画研究所 エンジニアリング営業部
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