RESP-F3T 概要
3次元フレーム汎用解析プログラム RESP-F3T
RESP-F3Tは、既存プログラムRESP-F3/F3D(3次元立体・静的動的弾塑性解析)の苦手とする分野をフォローするために開発された、新世代の3次元フレーム汎用解析プログラムです。
既存プログラムRESP-F3/F3Dは、整形な高靭性ラーメン構造の耐震解析を念頭に開発され、約20年間に渡って設計の第一線で使われています。高層評定などの性能評価の場面においては 定番のソフトと認められるに至っています。
しかし、昨今では、大幅なコストダウン、大胆な意匠・計画性、および、高度な耐震性への要求から、中間層免震・コア連層壁・メガストラクチャ制振など、新しい取り組みがなされております。また、以前は特殊解析と考えられていた位相差入力・鉛直地震動・動的非剛床なども、徐々に一般化しております。
そこで、今後ますます発展する新しい構造形式に対応できる汎用耐震解析プログラムとしてRESP-F3Tを開発しました。RESP-F3Tは、RESP-F3/F3Dの延長上に汎用解析の機能性をプラスした 汎用解析プログラムです。
利用事例
断面解析
- 高層RC煙突(工作物評定):ファイバー断面モデル
- 高層連層コア壁構造のファイバー解析(技術開発対応)
串団子モデル
- 高層RC煙突(工作物評定):M-φ非線形
- 曲げ成分にのみ効くダンパーの考慮(高層評定数件)
部分弾塑性の立体モデル
- 高層本体と立体駐車場の衝突解析(高層評定数件)
立体弾塑性応答解析
- 独立した外付フレームの斜めオイルダンパ補強解析(技術評定、8階)
- 高層コア壁構造の立体地震応答解析(技術評定向けの研究会、30階)
- 非剛床・多剛床ビルの立体地震応答解析(高層評定対応、45階)
- 超高層ビルの位相遅れ多点入力解析(高層評定対応、45階)
- 長大免震ビルの位相遅れ多点入力解析(免震評定対応、8階)
- 工場建築物の多点入力解析の検証(原子力関連、2階)
- 鋼製煙突の多点入力解析の検証と補強解析(原子力関連、2階)
- 非剛床・多剛床ビルの立体地震応答解析(高層評定対応、22階)
- 超高層ビルの位相遅れ多点入力解析(高層評定対応、22階)
- 梁中央に設置された制振壁の検討(高層評定対応、塔状20階)
- 地盤-杭一体の荷重増分解析(技術開発、杭33分割+建物8階)
その他
- 長期・水平荷重を考慮した座屈固有値解析(受託研究)
- 高層RC煙突ファイバー断面モデルによる地震応答解析(工作物評定)
- 低層剛性偏心建物における保耐割り増し係数Feの検証(受託研究)
- トグル制震補強(外付け架構形式)の平面解析(基本検討、14階)