Minitab News Letter 2018/4

グラフからデータを読み取る3つのテクニック

Minitabは30種類以上のグラフ機能を搭載しており、そのうちの半数以上がデータ点をプロットするグラフになっています。代表的なものだと散布図、個別値プロット、時系列プロットがありますね。


図1 個別値プロット


このようなグラフは、全データを点として表示してくれるため、読み取れる情報量が多いのが特徴です。それとは別に、点(線など)が複数データを表すヒストグラムなどは、大まかな情報を読み取りやすい特徴がありますね。
今回は、さらにもう一歩踏み込んでグラフを読み取る際に、役立つテクニックを3つ紹介します。

  1. データ点のブラッシング
  2. グラフ上でデータのセブセット
  3. 照準十字線

1. データ点のブラッシング

例えば以下のようなグラフで、左上に表示されているデータの情報を知りたいとします。



1つ1つのデータをクリックすれば何行目のデータなのかわかりますが、複数ある場合は非常に非効率です。 そこで、複数のデータ点を範囲選択して表示する機能が「データ点のブラッシング」になります。

  1. 操作方法
グラフ上で右クリック > ブラシを選択

するとマウスのアイコンが、指のアイコンに変わります。その状態で、外れているデータ点を範囲選択します。


範囲選択したデータ点の色が青 > 水色に変わり、何行目を選択しているか表示されます。


この機能を使えば、より効率的にデータ点を調べることができます。

  1. さらにもう一ステップ
グラフ上で右クリック > 識別変数を設定 > 対象となる列名を選択
すると、行だけでなく、選択した列データも表示されます。


より詳しく調査したい際に非常に有効なツールです。


2. データ点のブラッシング

さて、先ほどのブラシツールで選択した範囲を調査したところ、外れ値ということがわかりました。
この外れ値をグラフから除いたグラフを作成してみましょう。

  1. 操作方法
グラフ > 散布図 > ダイアログボックス上から “データオプション”を選択 > サブセットから”除外する行を指定” > ブラシで選択された行 を選択して OKを押します。


すると、ブラシで選択した範囲を除いたデータでグラフを作成してくれます。


ワークシートを編集しなくとも、グラフのオプション機能で使用データを選択できます。
今回のように外れ値と思われるデータをワークシートから削除せずに、グラフ上から除外できる便利な機能です。 因みに、オプションの設定次第では、ある日付が含まれる行の指定や、特定の行番号でグラフ作成もできます。


3. 照準十字線

データ点が多い場合や、複数のデータ点の座標を素早く確認したい時にこの照準十字線が役立ちます。

  1. 操作方法
グラフ > 散布図 > ダイアログボックス上から “データオプション”を選択 > サブセットから”除外する行を指定” > ブラシで選択された行 を選択して OKを押します。


複数のデータ点を確認するときはどうしても時間がかかってしまうので、このツールで素早く複数データの関係性を調べることができます。


まとめ

今回紹介した3つのテクニックは、データ点をプロットするグラフでお使いいただける機能になります。 特にブラッシング機能は製品紹介セミナーやトレーニングでも紹介している非常に便利な機能です。 視覚的に外れ値を調査し、そのデータを特定するのに役立つ機能なので是非お使いください。



[ 2018.4.27 Yuya Itoh ]