企業事例
Hewlett-Packard社

「マーケティングの方向性を確かなものに」
Crystal Ball Professional (現プロパック)を
ご活用いただいた事例となります

お読みいただく前に

いずれも少し古い事例となり、現在も使われているかの保証はありません。しかしながら、Crystal Ballは現在も国内外において、以下と類似する目的でご活用いただいております。広くはリスク分析の企業への適用事例としてご参考になるかと思い、掲載をしております。

マーケティングの方向性を確かなものにする Crystal Ball Professional

Hewlett-Packard社の市場調査部で勤務するMichael Hart氏は、同社の製品マーケティングのスペシャリストです。Hart氏はマーケティングを補助する目的で、Crystal Ball を過去7年以上に渡って利用してきました。

彼の扱う調査は、Hewlett-Packard社のプリンターに関連したもので、需要予測や新製品の市場への投入、さらに生産ライン拡張に関する意思決定に関するものが中心です。最近Hart氏は、同社の市場調査とビジネス判断をより確かなものにするため、Crystal Ball Professional を新たに利用し始めました。

新製品の売り出しや現在の生産ラインの拡張を考慮する際、それらのおおまかな実現可能性を理解するために、通常まず市場調査や製品テストが実施されます。これらのリサーチは大変重要です。

というのも、こうしたリサーチは、潜在的な市場シェアや可能な販売レベル、望ましい生産特性、市場の細分化、そして製品の使用パターンといった諸要素を調査することによって、将来的な製品パフォーマンスを予測するのに役立つからです。

Hart氏はこのリサーチデータに基づいて、未加工データにおける未知変数を確率分布を当てはめるために、Crystal Ball の分布適合機能を利用しました。このプロセスに連動して、Hart氏はCrystal Ball で最小、最大の境界値のパラメーターを設定しました。

次のステップとして、モンテカルロシミュレーションが実施されました。このシミュレーションは、現在、Hewlett-Packard社が取り扱っている製品同士の共食いの可能性や、市場参入のための最適な価格ポイントなどといった潜在的な関心領域に対して、ふさわしい確率の値を供給してくれます。

またHart氏はCrystal Ball を活用することによって、信頼度95%の精度で、期待される利潤レベルや投資収益率(ROI)といった重要な財務情報の予測を行うことができました。

Crystal Ball を使用することで、Hart氏はこれまでの方法では不可能だった深い洞察を得ることがさらに可能になりました。特に、トルネードグラフと相関マトリックスのおかげで、変数が今までよりも、さらに深く理解できるようになりました。これはHart氏のモデル分析に大きな影響をもたらしました。

トルネードグラフは、Hart氏が予測で用いる各変数の影響を視覚化し、数量化してくれました。また相関マトリックスは、互いに依拠し合う変数を様々な形で相関させやすくしてくれました。

これらのツールによって、問題の変数を他の変数から分離し、データの有効性を確証するための追加的な市場調査を実施することが可能になりました。言いかえれば、モデルの前提や変数を調整して、シミュレーションを再実施し、その結果を比較することが可能になったのです。

Hart氏はまた、生産能力の測定や生産計画の立案にCrystal Ball Professional を利用することによって、事業に必要な資金の予測を、すでに事業の計画段階で仕入先に提示することができたのです。つまり、これらの予測があれば、仕入先はあらかじめ必要な生産設備や要員についての判断ができます。

Crystal Ball を使用する以前は、生産能力の曖昧な予測に基づいて購入した、言わば不必要な設備に、仕入先が煩わされるということも十分ありえました。しかし、Crystal Ball Professional のおかげで、今ではHart氏はプリンター生産事業に必要な資金額をより確実に予測することができるようになったのです。それは結果的に、Hewlett-Packard社製品の仕入先にビジネス上の余裕を提供してくれました。

こうした経緯を鑑みれば、Crystal Ball Professional がHewlett-Packard社の世界的メーカーという地位を守り、仕入先から価値のあるパートナーとしての信頼を獲得することに貢献したことは明らかといえるでしょう。

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